AI姿勢分析から施術、セルフケアまでを体験 自分では気づかなかった“身体のクセ”が見えてきました
「肩や首が重い。でも、もう長いことこんな感じだから、これが普通なのかもしれない」
身体の不調というのは、はっきりと「痛い」と感じるものばかりではありません。毎日の生活の中で少しずつ積み重なり、いつの間にかその状態に慣れてしまっていることもあります。
そんな“なんとなく調子が悪い”身体と向き合ってみたら、何が見えてくるのでしょうか。
今回「やしおん」では、2026年4月に八潮市鶴ケ曽根へ移転オープンした「仁整体」さんにご協力いただき、実際の施術を体験させていただきました。
体験者としてお手伝いいただいたのは、八潮市内で活動しているボランティア団体「アマリリス」の近さん。
小学生のお子さんを育てるお母さんで、仕事や家事、子育てと忙しい毎日を過ごしています。
以前の記事では、AIを使った姿勢分析や「一生歩ける体づくり」を掲げる同院についてご紹介しましたが、今回はもう一歩踏み込み、近さんに実際の施術を受けていただきながら、どのような流れで身体を見てもらうのかをレポートします。
「首や肩がつらい。でも、それが当たり前になっていました」
最初のカウンセリングでは、現在感じている身体の悩みだけでなく、普段の生活についても細かく確認していきます。
近さんが特に気になっていたのは、首や肩、背中まわりの重さでした。
「寝起きから背中が重いことがあります」
「首を右に向けると、少し動かしづらい感じがします」
「夕方になると足がパンパンになります」
仕事ではパソコンを使う時間も長く、自宅でもパソコン作業をすることがあるそうです。一方で、意識してウォーキングをしたり、定期的にスポーツをしたりといった運動習慣は特にないとのこと。
小学生のお子さんたちとの外出などで歩く機会はあるものの、日常の中で身体を積極的に動かす時間はそれほど多くありません。
本人としては、首や肩のつらさは感じているものの、長年続いているため、
「凝っているのかどうかも、もうよく分からない。これが普通みたいになっています」と話していました。
これ、思い当たる方もいるのではないでしょうか。
仕事や家事、子育てに追われていると、自分の身体のことはつい後回しになりがちです。不調が急に始まったわけではなく、いつの間にか「こういうもの」と付き合っている。
今回の体験は、そんな日常の中にある身体の違和感を、あらためて見直してみるところからスタートしました。
まずは正面と横から撮影。AIで姿勢をチェック
カウンセリングを終えると、最初に行ったのが姿勢の撮影です。
力を入れて“いい姿勢”を作るのではなく、いつも通りリラックスした状態で立ち、正面と横から写真を撮影します。
その写真をもとにAI姿勢分析を行うと、身体の軸や頭の位置、重心などが画面上に表示されました。
今回目立ったのは、頭から上半身にかけて、わずかに左側へ傾く傾向が見られたこと。下半身には大きな乱れは見られない一方、立った時にお腹まわりの力が抜けやすく、股関節がやや前へ出るような姿勢にもなっているという分析でした。
もちろん、このAI分析だけで身体の状態を決めるわけではありません。
鈴木院長は画面を見ながら、「ここは実際に身体を動かして、本当にそうなのか確認していきます」と説明します。
AIはあくまで現在地を確認するための材料。その結果と、実際の身体の動きや触診を組み合わせて見ていくのが仁整体のスタイルです。
写真だけでは分からない部分を、実際の動きで確認
ここからは、首を左右に向けたり、身体をひねったり、腕に力を入れたりしながら動きを確認していきます。
近さん自身も気になっていたのが、首を右側へ向けた時の動かしづらさ。強い痛みがあるわけではないものの、「これ以上向けるのはちょっと嫌だな」という感覚がありました。
肩甲骨の位置を確認してみると、左側がわずかに下がり気味。また、身体を左右へひねる動作では、右へ向く時と比べて左へ向く時の動きが小さくなっていました。
本人は普通に立っているつもりです。
だからこそ、自分では分かりません。
「左右差って、こんなにあるんですね」
分析結果を見ながら、自分の身体の状態を初めて客観的に確認していきます。
「ボキボキ」ではなく、必要なところを少しずつ調整
仁整体で使われていたのは、身体の一部分へ小さな刺激を与える器具や、施術用のベッド。
いわゆる、首や背中を大きくひねって「ボキッ」と鳴らすような施術ではありません。
鈴木院長によると、身体全体を大きく動かすのではなく、検査しながら動きにくい場所を絞り、その部分へ必要な範囲でアプローチしていくことを大切にしているとのこと。
頭から首、肩甲骨、背中、骨盤と、ひとつずつ確認しながら進んでいきます。
特に印象的だったのは、一度施術を行ったら、そのまま次へ進むのではなく、すぐ同じ動きをもう一度試すこと。
「さっきと比べてどうですか?」
身体をひねる。腕に力を入れてみる。首を動かしてみる。
施術前と同じ動作を繰り返しながら、変化があるかどうかを本人と一緒に確認していきます。
「え、本当に?」左右で違っていた動きに変化
肩甲骨まわりを調整した後、再び立って左右へ身体をひねってみます。
施術前は、左へひねった時だけ少し動きが足りませんでした。
ところがもう一度動いてみると、「あ、さっきより行きます」
近さんから、思わずそんな声が。
左右の肩甲骨の高さも施術前と比べてそろって見え、身体をひねった時の感覚にも変化があったようです。
もちろん、一度の施術で身体の悩みがすべて解決する、という話ではありません。
それでも、「自分ではまっすぐだと思っていた姿勢に左右差があったこと」「動かしづらかった方向へ動きやすく感じたこと」を、その場で本人が確認できたのは興味深い体験でした。
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