視覚障害のある人とボランティアが集う定例会で、葬儀の選択肢や費用、事前相談の大切さを共有

「終活」と聞くと、エンディングノートを書いたり、身の回りを整理したりと、少し先のことを準備するイメージを持つ方も多いかもしれません。
けれども実際には、自分がどんな最期を迎えたいのか、家族に何を伝えておきたいのかを元気なうちから考えておくことも、大切な終活のひとつです。
2026年9月6日(日)、八潮市で活動する視覚障害者自主交流団体「愛eye会(あいあいかい)」の定例会に、八潮市中央を拠点とする「さかい葬祭」が参加。「終活」と「葬儀」をテーマに、参加者と一緒に考える時間が設けられました。
「葬儀って、実際のところどうなの?」を身近な話題に
今回取り上げられたのは、終活という言葉の意味から、実際の葬儀の選択肢、費用の考え方、事前に葬儀社へ相談しておくメリットなど。
さらに、「自分らしい最期を迎えるために、元気なうちから何を考えておけばいいのか」といった、普段はなかなか話題にしづらいテーマについても説明が行われました。
葬儀は人生の中で何度も経験するものではありません。それだけに、いざ家族にもしものことが起きたとき、「何から始めればいいのか」「誰に相談すればいいのか」「費用はいくら必要なのか」と戸惑ってしまうこともあります。
だからこそ、その時になって初めて調べるのではなく、元気なうちに少しだけ知っておく。そのこと自体が、本人だけでなく家族の安心にもつながります。
当日は参加者からさまざまな質問や意見も寄せられ、葬儀社から一方的に説明を聞くだけではなく、それぞれが終活について考える機会となったようです。
視覚障害のある人にも「知る機会」を

今回の会場となった「愛eye会」は、視覚障害のある当事者と晴眼者(見える人)のボランティアが一緒に活動している自主交流団体です。
八潮市では毎月第1日曜日に交流の場を設け、日常生活についての情報交換や交流を行うほか、ガイドヘルプ講習会への協力や地域での啓発活動などにも取り組んでいます。
視覚に障害がある場合、ホームページやパンフレットなど、一般的に用意されている情報だけでは内容を十分につかみにくいケースもあります。
その意味でも、直接話を聞き、その場で疑問を尋ねられる機会には大きな意味があります。
「分からないから不安」という状態を少しでも減らすためには、情報を届ける側がさまざまな人の立場を意識することも必要です。今回の定例会は、終活や葬儀について知る機会を地域の中につくるという点でも、興味深い取り組みとなりました。
葬儀を考えることは、これからの生き方を考えること
「まだ元気だから、葬儀のことなんて考えなくてもいい」
そう感じる方もいるでしょう。
一方で、何も決めないまま突然その時を迎えると、残された家族が短い時間の中で多くの判断をしなければならなくなります。
大規模な葬儀を希望するのか、家族だけで静かに送りたいのか。どこまで費用をかけるのか。宗教や形式について希望はあるのか。すべてを細かく決めておく必要はありませんが、「自分はこうしたい」と家族に伝えておくだけでも、その意味は決して小さくありません。
さかい葬祭では、葬儀を亡くなった後だけのサービスとしてではなく、元気なうちから自分や家族の将来について考えるきっかけをつくることも、地域の葬祭業者に求められる役割のひとつと考えているとのことです。
今後も終活や葬儀について相談できる機会を通じて、年齢や障害の有無にかかわらず「誰もが安心して最期を迎えられる地域づくり」に関わっていきたいとしています。
終活というと、どうしても少し重たいテーマに聞こえます。でも、実際に考えるのは「死」だけではありません。
自分はこれからどう過ごしたいのか。そして最後まで、どんな自分でありたいのか。
そんなことを家族や身近な人と話し始めることが、終活の最初の一歩なのかもしれません。
さかい葬祭
所在地:埼玉県八潮市中央2-31-19
電話:0120-26-5199(24時間365日対応)
愛eye会
主な活動場所
八潮市身体 障害者福祉センター「やすらぎ」
(埼玉県八潮市鶴ケ曽根414-1)
<Hacchinさん>
「やしおん」運営代表。ずっと八潮の人。30年近くネットの世界にいます。現在本職は小さなゲーム会社の管理部長。BBQインストラクター資格。とある町会役員。
八潮市の他、生活エリアである近隣の情報など拾っています。













