「大型で強い」勢力で関東へ接近 三郷市は水門を早期閉門、草加市は民間駐車場を一時避難場所に

シルバーウイークの関東地方に近づいている台風25号「ドゥージェン」。
前回の記事では、9月19日(土)20時時点の情報として「20日から雨が強まり、21日にかけて関東へ接近する見込み」とお伝えしました。
その後、台風はさらに発達し、9月20日(日)9時現在では「大型で強い」勢力となっています。21日(月・祝)には強い勢力で関東へ接近する見込みで、大雨だけでなく暴風にも警戒が必要な状況となってきました。
そして今回、新たに見えてきたのが、大雨のピークが当初の予想よりやや後ろへずれる可能性です。
熊谷地方気象台の説明によると、台風の北上は前日の見通しより遅くなる予想で、埼玉県内では21日午後が大雨のピークとなる可能性があります。八潮市周辺でも20日夜から21日、さらに22日にかけて雨や風への警戒を続ける必要がありそうです。

出典:ウェザーニュース(https://weathernews.jp/)
八潮市は大雨・台風への備えを呼びかけ 土のうの配布も案内
八潮市では9月18日、市公式ホームページに「大雨や台風の情報にご注意ください」とする情報を掲載しました。
市は気象情報や河川水位をこまめに確認するよう呼びかけているほか、非常時の備えや水害時の「垂直避難」について改めて案内しています。
また、浸水への事前対策として八潮消防署で土のうを配布しています。希望する場合は事前に八潮消防署へ連絡したうえで受け取る仕組みで、1世帯あたり20個までとなっています。
9月20日14時ごろまでに八潮市公式サイトで確認した範囲では、台風25号に伴う避難所開設などの新たな緊急対応については確認できていません。
今後、雨量や河川水位の状況によって対応が変わる可能性があります。
三郷市はすでに水防体制 八潮市内にある「新大場川水門」を早期閉門

三郷市 公式Xより
八潮市周辺で、20日に入って具体的な水防対応を始めているのが三郷市です。
三郷市は9月20日、大雨に備えて大場川上流・下流排水機場などを活用する水防体制を整えたことを公表しました。
大場川上流排水機場は毎秒40トン、下流排水機場は毎秒35トンの排水能力を持ち、大場川の水を江戸川へ強制的に排水します。河川の水位が上昇した場合には、市職員がポンプ操作などにあたり、水位を下げる対応を行います。
さらに注目したいのが、新大場川水門の早期閉門です。
三郷市は大雨に備え、河川水位がまだ低い段階で水門を閉めるよう国に要請。すでに閉門が行われました。
この新大場川水門、実は大場川と中川が合流する八潮市内に設置されている施設です。
水門を閉めることで中川から大場川への逆流を防ぎ、大場川の水位をあらかじめ低く保ちます。そこへ市内に降った雨水を流し込み、排水機場から江戸川へ排水することで、三郷市内の内水被害を軽減する狙いです。
行政区域としては三郷市の水防対策ですが、施設そのものが八潮市に位置しているだけに、八潮周辺に暮らす方にとっても身近な動きといえそうです。
草加市は民間駐車場8か所を一時避難場所として開放
お隣の草加市も、台風に備えた具体的な対応を始めています。
草加市は災害協定を締結する民間企業の協力を受け、9月20日から21日まで、市内8施設の駐車場を緊急時の一時避難場所として利用できるようにしています。
対象となっているのは、SAP草加店、キコーナ草加店、セーモンプラザ、ビバホーム草加店、ベルクス草加青柳店、ベルクス草加谷塚店、竜泉寺の湯草加谷塚店、新鮮市場八幡店です。
河川の氾濫や道路冠水などにより自宅周辺で安全を確保することが難しくなった場合などを想定したもので、屋上や立体駐車場など高い場所への一時的な避難にも利用できます。
ただし、施設によって利用できる時間やトイレ、車中泊の可否などが異なります。また、周辺の被害状況によっては開放できない場合もあるため、実際に利用する際は草加市が発信する最新情報を確認してください。
草加市では、水害時について自宅2階以上への「垂直避難」も選択肢として案内しています。
越谷市は敬老会を中止 台風専用ページで情報集約
越谷市でも台風25号への対応が進んでいます。
9月20日と21日に予定されていた「令和8年度越谷市敬老会」は、台風接近による荒天が予想されることから、参加者の安全を優先して両日とも中止となりました。
また越谷市は「令和8年台風第25号の情報について」という専用ページを設置。避難所の開設状況、道路冠水による通行止め、各排水機場やポンプ場の運転状況などをまとめて確認できるようにしています。
八潮市とは中川や綾瀬川など同じ流域を抱える地域でもあります。上流域を含めた雨の降り方にも注意しておきたいところです。
自治体ごとに対応は異なる 「市境」を越えて情報確認を
今回の台風25号への対応を見ていくと、自治体ごとに動きが少しずつ異なっています。
八潮市は気象情報や河川水位の確認、土のうの配布など事前の備えを呼びかけ、草加市では一時避難用の民間駐車場を確保。三郷市では排水機場の水防体制に加え、新大場川水門を早い段階で閉める対応を行っています。越谷市ではイベント中止や専用の災害情報ページによる情報集約を進めています。
八潮市周辺は中川、綾瀬川、大場川など複数の河川が市境をまたいで流れる地域です。
そのため「自分が住んでいる自治体の情報だけを見る」のではなく、三郷市や草加市、越谷市など周辺自治体の河川や道路の状況にも目を向けておくと、地域全体で何が起きているのか把握しやすくなります。
21日午後を中心に大雨へ警戒 今回は「風」にも注意
今回の台風で注意したいのは、雨だけではありません。
20日9時現在の台風25号は中心気圧970ヘクトパスカル、中心付近の最大風速35メートル、最大瞬間風速50メートルの「大型で強い」台風となっています。
関東では21日にかけて雨と風が一段と強まる可能性があり、暴風による倒木、飛来物、交通への影響にも注意が必要です。
八潮市周辺でも、ベランダや庭にある植木鉢、物干し用品、自転車など、風で飛んだり倒れたりする可能性があるものは、雨や風が強まる前に片付けておきましょう。
そして低い土地やアンダーパスなどでは、短時間の強い雨による道路冠水にも注意してください。水がたまっている道路を見つけた場合は、車でも徒歩でも無理に入らないことが大切です。
前報より影響が長引く可能性 22日にかけても警戒を
台風25号は「大型で強い」勢力となり、関東への接近時期もやや遅くなる見込みです。
八潮市周辺では、20日夜から雨や風が強まり、21日午後を中心に荒れた天気となる可能性があります。さらに22日にかけても大雨による影響が残る可能性があります。
雨や風が本格的に強くなってから準備をするのではなく、買い物や屋外の片付け、スマートフォンやモバイルバッテリーの充電、ハザードマップの確認などは早めに済ませておきたいところです。
連休中で外出を予定している方も多いと思いますが、21日は予定の変更も含め、安全を優先してください。
今後、避難所の開設や交通機関の運休、道路の通行止めなど新しい情報が発表される可能性があります。やしおんでも引き続き八潮市と周辺地域の状況を確認していきます。
※本記事は2026年9月20日(日)14時ごろまでに各自治体・気象情報から確認できた内容をもとにしています。台風の進路、警報・注意報、避難情報、道路・交通機関の状況は随時変化します。必ず各自治体や気象庁、交通機関などが発表する最新情報をご確認ください。
<Hacchinさん>
「やしおん」運営代表。ずっと八潮の人。30年近くネットの世界にいます。現在本職は小さなゲーム会社の管理部長。BBQインストラクター資格。とある町会役員。
八潮市の他、生活エリアである近隣の情報など拾っています。











