創業1952年・手のし製法を守る老舗。懐かしの埼玉銘菓から“ライスパフヌガー”まで、八潮から広がる五家宝の新しい挑戦

埼玉の伝統菓子「五家宝」を手がける老舗・藤田製菓(八潮市柳之宮)。1952年の創業以来、餅米のおこし種に水飴を絡め、きな粉の皮で包む昔ながらの“手のし製法”を守り続けてきました。
イベントなどで見かける五家宝の被り物姿、代表の藤田さんは「五家宝おじさん」で親しまれる存在として、地元ではおなじみのメーカーです。懐かしい味わいの郷土菓子として知られる五家宝ですが、藤田製菓では近年、キャラメルやチョコレートを取り入れた新商品「フジタライスパフヌガー」など、令和の感性を取り入れた挑戦も続いています。
伝統を大切に守りながら、新しい可能性を広げていく──八潮の工房から生まれる五家宝の魅力に迫ります。

藤田製菓・作業風景、チョコレートカカオニブ
SINCE 1952── 手のしにこだわった埼玉の伝統菓子「五家宝」専門店 藤田製菓有限会社 ──

藤田製菓・ホームページより、二度煎りきなこ使用 手のし五家宝
1952年創業。70年以上にわたり「手のし製法」をこだわり続ける藤田製菓は、八潮市・柳之宮の地で五家宝一筋、伝統の味を守り続けている老舗です。
きな粉の懐かしくもやさしい味わいと、おこし種のサクサクした食感が特徴の五家宝は、
草加せんべい・川越の芋菓子と並ぶ“埼玉三大銘菓”として親しまれてきました。
<藤田製菓・ホームページより>
五家宝 ── GOKABOU
五家宝とは、餅米をサックリやわらかいおこし種に加工し、水飴を絡めて棒状に伸ばし、きな粉と水飴で練り上げた皮を巻きつけて、その上から更にきな粉等をまぶした、埼玉の伝統的なお菓子です。
五家宝という名の由来は諸説ありますが、原料の米・麦(水飴)・豆(黄粉)より
「五穀は家の宝である」とし、五穀豊穣を祈るために、この名が付けられました。
独特のさくさく食感と、きな粉の風味が香ばしい、昔懐かしい郷土駄菓子です。
こだわり製法 ── HANDMADE
1952年の創業以来、手のしにこだわり製造を続けております。
その日の気温・湿度により少しずつ変わる生地の質感を、五家宝職人の手で感じながら熟練の技術で棒状に加工してきます。
小気味よいサクサクとした食感と、もっちりとしたら絶妙なやわらかさは、そんな卓越した職人の努力の結晶です。
五家宝のかぶり物を被った「ヤッホー五家宝おじさん」の姿は、八潮市や周辺のイベントではお馴染み!!
そんな藤田製菓の、私たちが知らない熟練の職人技を見てみましょう。
五家宝「手のし製法」

藤田製菓・動画からの画像(餅米のおこし種)
餅米をサックリやわらかい”おこし種”に加工して行きます。
最初に行うのはパフをふるうこと。余分な粉を落とし、粒をそろえる。
── 軽やかな口どけを生むための、最初のひと手間。

藤田製菓・動画からの画像「桶の中で、蜜と種がひとつにまとまっていく」
蜜を絡めたあられ(種)を木桶の中で転がし、熱をとりながらまとめていく。
温度・湿度職人の手の感覚だけが頼りの五家宝づくり、最初の山場。
餅米をサックリやわらかいおこし種に加工し、水飴を絡めて棒状に伸ばし~。

藤田製菓・動画からの画像(茶いろはカカオニブ)
蜜を絡めたあられに水飴を絡めて棒状に伸ばし、ほどよく煮詰めた蜜にきな粉を混ぜ込んだきな粉種を整えて巻きつけ~。

藤田製菓・動画からの画像「天然木の のし板の上で、テンポよく形が整えられる」
天然木の「のし板」の上で、生地を転がすように細くのばしていく。
均一な太さに仕上げるのは、長年の経験が光る「職人技」です。
手のしの技と、使い込まれたのし板の木の呼吸が合わさるような瞬間!

藤田製菓・動画からの画像(チョコレートカカオニブ)
均一に成型されて山型におかれた五家宝に、小気味よく羊羹包丁を入れて行きます。

藤田製菓・動画からの画像
ここまでの作業風景は、チョコレートカカオニブのものです。
▶YouTube(チョコレートカカオニブ)・・・リンク貼ってあります。
左側は5年ほど前の▶Instagramで見つけた2色の動画です。
YouTube・Instagram、それぞれの動画の音のきいて下さい。手のし作業の木の音、切る時のサクッという音が小気味いい!
温故知新 ── OLD IS NEW

藤田製菓・Instagramより
二度煎りきなこ使用 手のし五家宝は、藤田製菓の五家宝の原点
丁寧に煎り上げたきな粉の香ばしさがふわりと立ち、手のし製法ならではのもちもちっとした皮と、サクッと軽いおこし種が調和します。
半世紀以上にわたり受け継がれてきた五家宝は、手のしの温もりと、職人の変わらぬ姿勢が生み出すまっすぐな味わい。混じりけのない誠実なおいしさは、素材の味がそのまま生きているから! 藤田製菓の「二度煎りきなこ使用 手のし五家宝」は、懐かしさの中に、時代にとらわれない純粋な美味しさを宿しています。
五家宝の原料は、とてもシンプルです。── もち米(パフ)、水あめ、きな粉
きな粉は、大豆からつくられ、植物性たんぱく質やビタミン、カルシウム・カリウム・鉄など、様々なミネラルを含む食品です。粉状にすることで消化もしやすく、大豆の栄養を取り入れやすいのも魅力です。

藤田製菓・Instagramより
五家宝と聞くと「昭和のお菓子」と思う方も多いかもしれません。その懐かしく優しい自然な味わいが「おばあちゃんのお茶うけ」に喜ばれるのは、味わいと共に昔の思い出と交差した懐かしさなのかもしれません。でも、いま口にすると不思議と新しい! 懐かしさの奥にある確かな技と、その味を未来へとつなぐ揺るぎない想いが宿っています。

五家宝の懐かしくも新しい優しい味わいは、“現代の私たちにこそ、求められる味わいかもしれません。 伝統的な五家宝があれば日本茶が飲みたくなります。
でも、コーヒーやミルクティーとの相性がとてもいいんです!
フジタライスパフヌガー ── NEW CLASSIC

藤田製菓・Instagramより、「キャラメルアーモンド」&「チョコレート&カカオニブ」
伝統菓子を令和の感性でアップデートした、フジタライスパフヌガー「キャラメルアーモンド」&「チョコレート&カカオニブ」。
フジタライスパフヌガーは、フランスの伝統菓子“ヌガー”と五家宝が出会うことで生まれた、新しいかたちの五家宝です。
昔ながらの手のし製法を守りながら、おこし種にキャラメルやチョコレートなど洋菓子の素材を取り入れています。もち米パフの軽やかさときな粉のやさしさに、キャラメルとアーモンドのコクが重なり、大人にも子どもにも喜ばれる、和と洋が調和する新しい味わいを生み出しました。五家宝の可能性を、軽やかに広げてくれる「藤田製菓」。
カカオニブは、カカオ豆の焙煎後、殻(外皮)を取り除き、砕いた粒状のものでとても苦いです。ザクザクした食感で噛みごたえがあります。ポリフェノール・食物繊維が豊富。
カカオニブをすり潰すと「カカオマス」になり、そこに砂糖やココアバターなどを加えてチョコレートになります。

チョコっとコーヒーごかぼう
「チョコっとコーヒーごかぼう」は、Braikan coffee とのコラボ商品。
もち米パフに、Braikan coffee が焙煎したコーヒー豆を砕いて混ぜ込み、おこし種が作られています。チョコレートの甘さとほろ苦さが楽しい、少し大人の味わい。
正直に言うと、最初は砕いたコーヒー豆のガリッとした食感と苦みに少し戸惑いました。けれど、もち米パフの軽やかさと きな粉のやさしい甘みが重なると、不思議と調和していて、やがて癖になり、また味わいたくなります。2年ほど前のコラボ企画ですが、人気のあまり再生産になったというのも納得の味わいでした。
伝統を大切にしながら、未来へと歩みを進める ── そんな“令和の五家宝”です。フジタライスパフヌガーはウイスキーとの相性も抜群!

藤田製菓ご提供
1952年の創業時より、素材と職人の技術を守り続けてきた藤田製菓。
その三代目には、実は総合格闘技のプロとしてリングに立っていたという異色の経歴があります。10年以上にわたり戦い続けた人だと聞いても、目の前の姿とはなかなか結びつきません。そこにいるのは、蜜の温度を静かに見つめ、伝統の中に生きる職人。
その佇まいは、強さよりも“やさしさ”でしょうか。

写真は創業から6年目を迎えた昭和33年1月、「優良店舗表彰記念」創業間もない頃から、その誠実な仕事ぶりが認められていたことがうかがえます。時代が変わり、人々の嗜好も変わるのかもしれません。
定番の五家宝の味は、二代に渡って残してくれたものなので残していきたいですし、それを知ってもらう入り口として「ライスパフヌガー」が広まっていったらと思っています。
昔ながらの「手のし」で作ることは、僕も続けていこうと思っているんです。それがこだわりと言えばこだわりですし、逆に人の手で作っているからこそ、新しい商品にチャレンジし易いんですよ。
そんな三代目は、伝統菓子の今に通じる味と技術を守りつつ、令和の感性で軽やかにアップデートしたのが「フジタライスパフヌガー」です。五家宝の可能性を、軽やかに広げる新しい挑戦です。
藤田製菓では、今も次々と新しい試みが続いています。味、食感、色や形 ── 次はどんな出会いが待っているのか、自然と胸が高まっていきます。

藤田製菓・動画からの画像です
一本一本を手でのして仕上げる「五家宝」、時代が移り変わっても揺らぐことのない職人の誇りが息づいています。
藤田製菓の五家宝は、八潮の工房で丁寧に作られ、全国の販売店やオンラインショップへと届けられています。
地元の伝統菓子「五家宝」を、これからも応援していきたい──そんな思いが自然と湧いてくる味わいです。

藤田製菓・動画からの画像です
藤田製菓有限会社
(フジタコンフェクショナリー、fujita_confectionery)
住所:埼玉県八潮市大字柳之宮133-4
電話番号:048-996-6329
藤田製菓の五家宝が買えるお店(ネットショップ、各社)
▶おなかすいた
▶マルイ草加店
・・・置いてある製品は、時々変わります
▶セブンイレブン 八潮2丁目店
・・・伝統的な五家宝(2種類)
※ 仕入れ状況によっては取り扱いのない場合もございます。
Youtube
藤田製菓の動画、新しい五家宝ができるまで
yuko.N
八潮市に住み始めて、はじめは何も無いと思ったこのまちで多くの方に出会い、気がつけば八潮が大切な地元になっています。この町の魅力を大切に、一つ一つ伝えていきたいと思っています。
Instagram▶@yuko.n.insta













