草加の子どもたちがプロと挑む新作ミュージカル 12月に中央公民館で4公演

『ふとん屋リマと逆さまの国の住人たち』東京・神奈川からも参加、元劇団四季・佐渡寧子さんも特別出演

草加市こどもミュージカル『ふとん屋リマと逆さまの国の住人たち』

草加市こどもミュージカル『ふとん屋リマと逆さまの国の住人たち』

草加市で、この冬ちょっと気になる舞台が生まれようとしています。

2026年12月26日(土)・27日(日)の2日間、草加市中央公民館ホールで、草加市こどもミュージカル『ふとん屋リマと逆さまの国の住人たち』が上演されます。

今回の公演は、既存作品を子どもたちが演じるというものではありません。台本、音楽、演出、振付から舞台づくりまで、第一線で活動してきたプロの舞台人と子どもたちが一緒になり、一つのオリジナル作品をゼロから立ち上げていくプロジェクトです。

参加しているのは草加市や近隣地域の子どもたちだけではなく、東京や神奈川など県外から草加へ通う子どもたちも。主催する草加市こどもミュージカル実行委員会は、完成した公演だけでなく、子どもたちが悩み、挑戦し、仲間やプロと作品をつくっていく過程そのものも大切にしています。

ふとんに入ると行ける「逆さまの国」。リマが出会うもう一つの世界

主人公は、ふとん屋さんの娘・リマ。とてもよく眠る女の子で、ときには学校へふとんを持って行ってしまうこともあります。

そんなリマには、誰にも言っていない秘密がありました。それは、ふとんに入って眠ると「逆さまの国」へ行けること。

そこは、きれいと汚い、暖かいと寒い、楽しいと悲しい――さまざまなことが、こちらの世界とは少しずつ逆さまになった場所です。

リマにはジェマ、ティナ、ニナという友だちがいますが、最近その国では「ブリブリ」という怪物が現れ、町を困らせています。そして物語が進むにつれ、リマたちの暮らす世界と逆さまの国が、思いがけない形でつながっていることが明らかになっていきます。

怪物をただ「やっつける」のではなく、「たたかう前に、ちゃんと話を聞いてみたい」と考えるリマ。子どもたちが楽しめる物語の中に、「正しいことは本当に一つだけなのか」と少し立ち止まって考えたくなるテーマも込められています。

台本・音楽・演出から振付、舞台制作までプロが参加

作品づくりを支える顔ぶれにも注目です。

台本・音楽・演出を担当するのは高崎真介さん。東京音楽大学・同大学院で作曲や指揮を学び、ミュージカルやオペラ、演劇など数多くの舞台音楽に携わってきました。

振付を担当する佐藤薫さんは、クラシックバレエをはじめ、ジャズ、タップ、フラメンコ、タンゴ、日本舞踊など幅広いジャンルを経験。舞台監督・企画アドバイザーには、演劇教育や地域文化連携にも長く携わってきた末永明彦さんが名を連ねています。

さらに先生役として、元劇団四季の佐渡寧子さんが特別出演。東宝ミュージカル『レ・ミゼラブル』のコゼット役などを経て劇団四季に入団し、『オペラ座の怪人』のクリスティーヌ、『CATS』のグリザベラ、『アイーダ』のアムネリスなどを演じてきた舞台俳優です。現在は後進の指導にも携わっています。

子どもたちにとっては、単に「プロから教えてもらう」だけではありません。そのプロたちと一緒に一つの作品をつくり、同じ舞台に立つことになります。

高崎 真介

高崎 真介さん

佐渡 寧子

佐渡 寧子さん

なぜ会場は「草加市中央公民館」なのか

草加市立中央公民館

草加市立中央公民館

そして今回の公演には、もう一つ大きなテーマがあります。

それが「地域の文化芸術を、どこで発表するのか」ということです。

草加市では、ダンスや歌、楽器、演劇など、さまざまな文化芸術活動に取り組む市民や団体がいる一方、主催者は「発表できるホールの選択肢は限られている」としています。

そこで今回は、地域に身近で、出演者と観客との距離も近い草加市中央公民館ホールで、プロの舞台スタッフとともに本格的なミュージカルを上演します。

公民館という施設で本格的な舞台公演を行うには、設備や運用面でさまざまな工夫も必要になります。それでもあえてこの場所を選び、「公民館ホールでどこまで本格的な舞台芸術をつくれるのか」ということにも挑戦します。

舞台を観て終わりではなく、「文化芸術に取り組む人が、もっと身近な場所で発表できる街とはどんな街なのか」。そんな地域のこれからを考えるきっかけにもなりそうです。

文化をきっかけに「草加へ行く」人を増やしたい

草加の子どもたちがプロと挑む新作ミュージカル 12月に中央公民館で4公演

県外から子どもたちが稽古のために草加へ通い、公演当日には市外・県外から観客も訪れる――。

実行委員会では、こうした人の流れが、街を歩いたり、お店を利用したり、草加そのものを知ったりするきっかけになることも期待しています。

子どもの育成だけでなく、「舞台芸術を目的に草加へ行く」という新しい人の流れを生み出し、文化芸術を地域の魅力の一つとして育てていきたいという思いも、この公演には込められています。

子どもたちが主役のミュージカルでありながら、その向こう側には「地域で文化を育てるとはどういうことなのか」という、少し大きな挑戦も見えてきます。

12月26日・27日の2日間、計4公演

公演は、2026年12月26日(土)が13時・16時30分、27日(日)が11時30分・15時の計4公演。会場は草加市中央公民館ホール、主催は草加市こどもミュージカル実行委員会です。

年末の草加で誕生する、完全オリジナルの新作ミュージカル。

本番までの数か月、子どもたちがプロと向き合い、仲間と悩みながら一つの舞台をつくっていく過程も含めて、今後の動きに注目したいところです。

公演日は12月26日(土)・27日(日)。年末の予定に入れておきたいという方は、ぜひ今のうちにご予定ください。観覧を予定している方は、今後の公式発表をご確認ください。

出典・確認日: 草加市こどもミュージカル実行委員会提供プレスリリース、草加市こどもミュージカル『ふとん屋リマと逆さまの国の住人たち』公式サイト/2026年9月13日確認。


<Hacchinさん>

hacchin「やしおん」運営代表。ずっと八潮の人。30年近くネットの世界にいます。現在本職は小さなゲーム会社の管理部長。BBQインストラクター資格。とある町会役員。
八潮市の他、生活エリアである近隣の情報など拾っています。

 

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