八潮市の無形民俗文化財が織りなす、弓矢と謡の競演
新年を迎え、八潮市に受け継がれる伝統行事「木曽根の弓ぶち」が、2025年1月12日(日)に木曽根氷川神社で開催されます。この行事は、八潮市の無形民俗文化財「オビシャ」の一環として、地域住民の手によって大切に守られてきたものです。
「弓ぶち」は、弓矢を用いてその年の吉凶や農作物の豊作を占う神聖な儀式です。当日は、「上組」と「下組」の祭り組が神社に集まり、神事が執り行われた後、鳥居の前に設置された雌雄一対の的に向かって弓矢を射ます。矢が的に当たる様子からその年の天候や農作物の出来が占われるという、昔ながらの風習が今も息づいています。
弓射ちの後に行われる「謡」も注目の一幕です。上組と下組が交互に謡い合うこの儀式は、かつて即興の詞で相手を罵り合う激しいやり取りが行われ、「木曽根の喧嘩祭り」とも呼ばれていました。現代では穏やかになったとはいえ、その歴史を感じることができる伝統的な演出です。
イベント詳細
- 日時:2025年1月12日(日)午前10時ごろから開始(弓射ちは午前10時30分ごろ)
- 場所:木曽根氷川神社(八潮市木曽根1092番地)
この新春の特別なひととき、古くから続く地域の伝統文化に触れ、郷土の歴史や自然への感謝の心を感じてみませんか?ぜひ木曽根氷川神社に足を運んで、八潮市が誇る「木曽根の弓ぶち」を体感してください。