三郷市議が失職から一転して復職 埼玉県が除名処分を取り消し

県は「市議会の裁量権を逸脱した違法な処分」と判断 一方、市長を巡る発言には厳しい指摘も

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八潮市に隣接する三郷市で、市議会から除名されていた関根和也氏(45)が市議に復職したことを、各報道が報じました。

埼玉県は2026年7月10日、三郷市議会が2025年12月3日に行った関根氏への除名処分を取り消しました。今回の決定により、関根氏は除名された日にさかのぼって市議に戻ったことになります。

関根氏を巡っては、2025年8月以降、市役所を訪れて職員に暴言を浴びせるなどの行為を繰り返したとして、三郷市議会が同年12月3日に除名処分を可決。関根氏は市議を失職しましたが、翌4日、地方自治法に基づいて埼玉県へ不服を申し立てていました。

その後、弁護士などで構成される自治紛争処理委員が審理を進め、県が除名処分の妥当性を判断しました。

県は、議会による懲罰の対象となり得るのは、原則として議会内における議員の行為に限られると説明。そのうえで、三郷市議会が除名という懲罰の種類を決める際、議会外での関根氏の言動を考慮したと認定せざるを得ないと指摘しました。

除名は議員の身分を失わせる極めて重い処分です。県は今回のケースについて、市議会に認められた裁量権の範囲を逸脱し、乱用した違法な処分に当たると結論付けています。

ただし、今回の審決は、関根氏の一連の言動を全面的に認めたものではありません。

県は、議会外での行為であっても、議会内での行為と同じように秩序を乱し、議会の品位を傷つけるものであれば、議会活動と密接な関係がある行為として懲罰の対象になり得るとの考えも示しました。

さらに、関根氏による「木津市長の官製談合の件について」との言葉の選び方については、「著しく不適切であると言わざるを得ない」と厳しく指摘しています。

除名処分の取り消しを受け、三郷市議会の佐々木修議長は、審決を真摯に受け止めているとコメント。関根氏に対し、議員としての自覚を持ち、責任ある行動に努めるよう求めました。また、今後も議会の秩序と品位を保ち、市民の負託に応える議会運営に取り組むとしています。

一方、三郷市役所の受付窓口で職員らに暴言を浴びせるなどしたとして、関根氏は2025年11月、威力業務妨害の疑いで書類送検されていました。この件について、さいたま地検は2026年7月10日、起訴猶予による不起訴処分としています。

三郷市は八潮市と生活圏が重なる身近なまちであり、行政や議会の動きに関心を寄せている八潮市民も少なくありません。今回の審決は、地方議会が議員を懲罰する際、議会外での言動をどこまで考慮できるのかという難しい問題を、改めて浮き彫りにしました。

市議としての立場を取り戻した関根氏が今後どのように議員活動を進めるのか、そして三郷市議会が今回の判断を今後の議会運営にどう生かしていくのか、引き続き注目されます。


<Hacchinさん>ライター

hacchin「やしおん」運営代表。ずっと八潮の人。草加、三郷、足立、葛飾などが生活エリアです。ITやメディアのベンチャー企業に長らく在籍し、本職は小さなゲーム会社の管理部長。市内外のいろんなイベントに出没してネタ探ししてます。BBQインストラクターです。

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