年間輸送人員は1億5,291万人に到達 営業利益10.2%増、純利益は36.5%増の大幅伸長

つくばエクスプレス「開業20周年記念トレイン」
つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道株式会社が発表した2025年度決算によると、年間輸送人員は前年比693万人増(4.7%増)の1億5,291万人となり、過去最多を更新しました。
営業収益は前年比5.0%増、営業利益は10.2%増、当期純利益は36.5%増と大きく伸び、いずれも好調な結果となっています。特に純利益は前年度から約22億円増加し、開業以来の最高益を記録しました。
TXは2005年の開業から今年で20年。東京都心とつくば市を最短45分で結ぶ鉄道路線として発展を続け、八潮市をはじめ三郷市、流山市、柏市、守谷市など沿線エリアの人口増加や街づくりを支えてきました。
■ 年間輸送人員は前年度比約693万人増
2025年度の年間輸送人員は1億5,291万人となり、前年度の1億4,598万人から約693万人増加しました。一日あたりの平均輸送人員も42万3千人となり、前年度より約1万9千人増えています。
内訳を見ると、通勤・通学などで利用する定期利用者は9,453万人、買い物やレジャーなどで利用する定期外利用者は5,837万人となり、いずれも前年度を上回りました。特に定期外利用者は前年比5.2%増と高い伸びを示しています。
コロナ禍以降、リモートワークが一定程度定着した一方で、沿線地域ではマンション開発や住宅建設が続いており、居住人口の増加が利用者数の拡大につながっているようです。
■ 営業収益は500億円超 利益は過去最高を記録
業績面では、営業収益が503億7,600万円となり、前年度から約24億円増加しました。主力となる旅客運輸収入も481億8,600万円と順調に伸びています。
一方で、開業から20年が経過したことで設備の老朽化対策や予防保全のための修繕費が増加し、営業費は396億7,900万円となりました。修繕費だけでも前年度より約9億円増加しています。
それでも利用者数の増加がコスト上昇を上回り、営業利益は106億9,700万円、経常利益は83億5,800万円を記録。当期純利益は81億8,200万円となり、前年度比36.5%増という大幅な伸びとなりました。
■ 八潮駅を利用する市民にとっても関心の高いニュース

つくばエクスプレス 八潮駅
八潮市民にとってTXは、通勤・通学だけでなく買い物やレジャー、観光など日常生活に欠かせない交通手段となっています。
近年は八潮駅周辺でもマンション建設や商業施設の整備が進み、駅利用者数は着実に増加しています。また、2025年3月のダイヤ改正では平日朝の八潮始発列車が増発されるなど、利便性向上も続いています。
今回の決算結果は、TXそのものの成長だけでなく、沿線地域の発展を映し出す数字とも言えそうです。
■ 今後は安全対策とサービス向上が課題に
首都圏新都市鉄道では今後について、安全輸送の徹底とサービス向上、経営基盤の強化に取り組むとしています。
利用者数が過去最高を更新する一方で、鉄道設備の老朽化対策や将来を見据えた設備更新も重要な課題となっています。修繕費や保守費用が増加する中で、安全性と快適性をどう維持していくかにも注目が集まりそうです。
八潮や三郷からは少し距離がありますが、終点のつくば駅直結商業施設「TXアベニューつくば」のリニューアルも進められており、沿線全体ではさらなる魅力向上の取り組みが続いています。
開業20周年という節目を迎えたTX。沿線人口の増加とともに成長を続けるこの路線が、今後どのような発展を見せるのか注目です。












