使い終わった歯ブラシを“捨てる”から“リサイクルする”へ 子どもたちが学ぶ「健康」と「環境」の新しい習慣づくり

(2025年9月17日双恵幼稚園での出張授業の様子)
毎日何気なく使っている歯ブラシ。その使い終わった歯ブラシを「ゴミ」ではなく「資源」として活用する取り組みが、埼玉県内で広がりを見せています。
ライオン株式会社は、埼玉県や公益社団法人全埼玉私立幼稚園連合会などと連携し、私立幼稚園・認定こども園で実施している「ハブラシリサイクル」活動を、2026年5月から南ブロックを中心に約100園へ拡大すると発表しました。
この取り組みは、子どもたちが毎日の歯みがきを通じて「健康習慣」を学ぶだけでなく、使い終わったハブラシを回収・リサイクルすることで、「無駄にしない習慣」も身につけてもらおうというものです。
もともとは2025年5月から、埼玉県内の私立幼稚園・認定こども園10園でスタート。川越市、越谷市、さいたま市、草加市などで実施され、園内には使用済みハブラシの回収ボックスが設置されました。さらに、歯科や環境分野の専門性を活かした出張授業も行われ、子どもたちが楽しみながらリサイクルについて学べる機会が提供されてきました。

(2025年9月17日双恵幼稚園での出張授業の様子)
実際に参加した園児からは、「こんなにたくさん集まるんだ」と驚く声や、「みんなで捨てないことが大事なんだね」といった反応もあったそうです。保護者からも、「子どもが家族の歯ブラシをチェックするようになった」「家族でリサイクルについて話すきっかけになった」といった声が寄せられており、家庭内にも意識の変化が広がっている様子がうかがえます。
ライオンでは、2015年から「ハブラシリサイクル」活動を推進しており、2026年で11年目を迎えます。背景には、長期環境目標「LION Eco Challenge 2050」のもと、プラスチック資源循環や脱炭素社会の実現を目指す取り組みがあります。
今回の活動では、回収したハブラシを高品質な再生樹脂へと再利用する技術開発も進めていく予定とのこと。また、幼稚園や認定こども園を卒園した後も、小学校や地域拠点などで継続してリサイクル活動に参加できる仕組みづくりも検討されているそうです。
現在は南ブロックを中心とした展開ですが、2030年までには埼玉県全域の私立幼稚園・認定こども園への拡大を目指しているとのこと。今後、八潮市内や近隣地域の園にもこうした取り組みが広がっていくと、子どもたちにとって環境を身近に考えるきっかけになりそうですね。
毎日使う歯ブラシだからこそ、子どもの頃から「使い終わった後」まで考える習慣を育てる――。そんな小さな積み重ねが、未来の環境づくりにつながっていくのかもしれません。













