各小中学校の将来推計も提示 3月17日までパブリックコメント実施
八潮市は、「八潮市学校適正配置指針・計画(案)」および「北部地区個別計画(案)」を公表し、市民からの意見募集(パブリックコメント)を行っています。募集期間は令和8年2月16日(月)から3月17日(火)までです。
今回の計画は、市立小中学校15校(令和9年開校予定の花桃小学校を含む)を対象に、児童生徒数の将来推計や校舎の老朽化、通学距離、開発動向などを踏まえ、将来にわたる学校配置の方向性を示すものです。
■ 市全体の流れ ― いったん減少、その後増加へ
市全体の児童生徒数は、今後約10年は減少傾向で推移し、その後は増加に転じる見込みとされています。
ただし、地域差は明確です。
- 北部:減少傾向が続く
- 中央部:減少後に緩やかに回復
- 南部:将来的に増加傾向
同じ八潮市内でも、置かれている状況は大きく異なります。
■ 北部地区 ― 再編を含めた検討が本格化
対象は八條小学校、八條北小学校、八條中学校です。
● 八條小学校
現在約280人規模ですが、将来推計では100人台前半まで減少する見込みが示されています。
● 八條北小学校
約70~80人規模で、1学年1学級体制が継続しています。小規模特認校制度を導入してきましたが、児童数の大幅な増加には至っていない状況です。
● 八條中学校
令和6年度は全学年1学級体制となっています。将来推計でも北部の中学生数は減少が続く見込みです。
こうした状況を踏まえ、北部地区個別計画では統合を含む複数のシミュレーションや課題整理、今後のスケジュール案まで提示されています。
■ まちづくりとの関係も重要テーマ
一方で、北部地区では
- (仮称)外環八潮パーキングエリアの整備
- スマートインターチェンジ整備
- 産業拠点形成
といった大規模なまちづくりが進行しています。
つまり、
「児童数は減少傾向」
でも
「まちの環境は大きく変わる」
という、やや複雑な状況にあります。
交通量の増加や土地利用の変化が見込まれる中で、通学路の安全確保や通学環境の再設計は、今後避けて通れないテーマです。単なる学校統合の議論ではなく、まちの将来像と教育環境をどう両立させるかが問われています。
■ 中央部と南部の動向
中央部(八幡小、松之木小、柳之宮小、八潮中、八幡中)
児童生徒数は一時的に減少するものの、2030年代半ば以降に回復へ向かう見込みです。北部ほど急激な再編局面ではありませんが、中長期的な施設更新や規模調整が課題となります。
南部(潮止小、大曽根小、中川小、大瀬小、大原小、花桃小〈予定〉、大原中、潮止中)
南部は将来的に増加傾向が示されており、令和9年には花桃小学校が開校予定です。今後は教室数の確保や施設対応が重要になります。
■ 小規模校の課題整理も明示
計画では、小規模校の課題として、
・クラス替えができない
・部活動の選択肢が限られる
・多様な人間関係を築きにくい
といった点が整理されています。
教育環境の質をどう守るのかという視点が、再編議論の根底にあります。
■ 意見募集の概要
計画案は、市ホームページのほか、市役所(840情報コーナー)、駅前出張所、りらーと八條・八幡、資料館、八潮メセナ、やしお生涯楽習館、コミュニティセンター、ゆまにて、エイトアリーナで閲覧できます。
意見を提出できるのは、市内在住者、市内事業者・勤務者、在学者、利害関係者などです。
提出は窓口・郵送(〒340-8588 八潮市中央1-2-1 教育委員会学務課)、FAX(048-998-0828)、電子メール(gakumu@city.yashio.lg.jp)で受け付けています。電話での受付は行っていません。提出された意見は市の考え方を付して公表されますが、個別回答はありません。
北部の再編、南部の増加対応、中央部の調整。そして進行する北部のまちづくり。
八潮市の教育の未来をどう描くのか。
今回の計画は、その分岐点にあるといえそうです。
※上記のイラストは


















