八潮市内で活動する福祉から始まるやさしいまちづくり交流会「ネモフィラ」をご紹介

地域の方との福祉を通じた交流を以て やさしいまちづくりを目指す「ネモフィラ」

地域の福祉コミュニティ活性化には、住民同士の絆が不可欠。そんな中、市内で注目を集めているのが、やさしいまちづくり交流会「ネモフィラ」。今日はこちらのご紹介をさせていただきます。

ネモフィラ一般には美しい青い花として知られるネモフィラですが、ここでは「どこでも成功」という花言葉を体現するかのように、様々な福祉関係者や一般市民が集い、温もりあるまちづくりを目指しています。

約10年前にわずか3名から始まったこの交流会は、今や150名を超える参加者を持つ大きなコミュニティへと成長しました。活動内容は多岐にわたり、グループディスカッション、情報共有、有識者による講演など、福祉の視野を広げる機会が豊富に提供されています。当方がうかがうのは二度目。実は昨年末の忘年会には無理言って参加させていただいたので、3度目になりますかね。

前回は、お誘いを頂いて、当方のサービス内容などを簡単にお話させていただいたのですが、今回は改めて取材として伺いました。

1月25日(木)、この日は八潮社会福祉協議会に会場をお借りして、先般の能登半島地震を元に、防災について、メンバーの有識者からお話を伺うというものでした。

会については、毎月第4木曜日の13:30~15:30の二時間行われます。毎回、コンスタントに30名前後の方が参加されています。この日も同様に、皆さん神妙に登壇者のお話を聞き入っておられました。

ネモフィラ

こちらが防災士資格をもつ、株式会社ルート21 経営企画本部の柴田さん。

ネモフィラ

株式会社ルート21は、八潮市内で、福祉用具洗浄・消毒代行業や運送業等を営み、「物流+福祉」という独自のスタイルでビジネスを展開する会社です。

柴田さんは「家族を守る術を得たい」ということから、防災士資格や格闘技の護身術を習得されているという方。この日は、災害が実際に起こった際、被災者は一体どのような行動を取ってしまうのか、また被災時に取るべき正しい行動について、わかりやすく説明していただきました。

ネモフィラ

こちらは食育防災アドバイザーの石和さん。

ネモフィラ

食育防災アドバイザーとは、災害時に食の安全を通じて自分や家族、コミュニティーを守る「日本食育防災士」に準ずる資格として、一般社団法人 日本食育HEDカレッジ が創設した、広く注目されている有資格者です。

石和さんからは、災害時の防災食の問題点や改善点、被災地での食事の状況など、例えばカップラーメンはお湯がなくても水で数十分経てば食べられるのに、自治体の担当者がそれを理解していなかったことで食の一部が失われた。というような具体的な事例を説明されていました。

ネモフィラ

こちらは、柴田さん同様、防災士資格をもつ籠倉さん。

ネモフィラ

籠倉さんは、ハンディキャップを持つ者とそのファミリーに対し、地域で豊かに生きやすくなるよう総合的支援を行い、広く公益に寄与することを目的とするNPO法人「WISH8」の代表理事。障がいのある子とママたちの交流会や、子ども食堂の主催等を行っており、市内の福祉関連の事業に広くかかわっています。

この日は、東京発となる「ヘルプマーク」がJIS(案内用図記号)に採用され、全国共通マークになったことや、障がい者が被災した際に必要となりえる防災グッズの紹介などをお話されていました。

登壇の合間や終了後、やはり恒例となっている名刺交換会。

ネモフィラ

この日も福祉の垣根を超えた皆さんが、初めましてのご挨拶と交流の場となっていました。

「ネモフィラ」の魅力は、ただ情報を共有するだけでなく、参加者同士の深いつながりを育むことにあります。こういった交流を通じて、福祉の枠を超えた多様な人々が出会い、新たな関係を築いています。このような交流は、異業種交流会とは一線を画し、地域社会に新たな活力をもたらしています。こういった形で様々な福祉の輪が広がるのを目のあたりにするのは、非常に感慨深いというか、少しワクワクしますね。

ネモフィラ

こちらが「ネモフィラ」の代表を務めている関正子さん。お会いする度、こちらも元気を頂いています。

ネモフィラ20年ほど前、アパレル業界で活躍していた関さんの人生は、お父さんの交通事故により一変。事故後寝たきりの状態になり、関さんは在宅介護を決意。退職後、医療スタッフから介護の技術を学び、お父さんを支えました。この経験は、関さんにとって深い学びとなり、地域社会への貢献へとつながっていきました。

介護の困難を共有する人々との出会いから、「ひかりネットワーク」という介護者家族会が誕生。この会は介護保険制度が始まったばかりの時期に立ち上げられ、当初はその存在意義が理解されにくいものでしたが、関さんや仲間の努力と地域の協力により、次第に認知され、多くの人々に支えられる組織へと成長しました。

個人の困難がいかに大きな社会的影響をもたらす可能性を秘めているかを示し、関さん自らの経験は、困難を乗り越え、他人を助ける力となることの美しさと価値を教えてくれていると思います。今日の「ネモフィラ」は、その原点を忘れず、地域社会で介護や福祉を必要とする人々とその家族を支援し続けています。

福祉はしばしば「できないことを手助けする」と単純化されて捉えられがちですが、この集まりに参加している皆さんの経験からは、そうしたネガティブなイメージは全く感じられず、実際には人々が相談に乗り合い、コミュニティの問題を共に解決していく過程そのものが、福祉の本質と考えるようになりました。福祉は、単に助け合いだけではなく、人と人との深いつながりと支持の中で成り立っているのだなと感じます。

私たち地域メディアも、このような価値ある活動をサポートし、広く伝えていく責任を感じています。

これからも「ネモフィラ」の活動に注目し、その成長と地域社会への貢献を応援していきたいと思います。参加者の皆さん、関さんをはじめとする運営メンバーの皆さん、ぜひ地域社会に素敵な光を灯し続けてください!!。


hacchin<Hacchinさん>

「やしおん」運営代表。ずっと八潮の人。30年近くネットの世界にいて20年以上ネットマーケティングやWEBの世界にいます。本職は小さなゲーム会社の管理部長。BBQインストラクター資格。強面ですが下戸なんです。

やさしいまちづくり交流会 ネモフィラ

開催会場 八潮市社会福祉協議会
身体障害福祉センターやすらぎ
状況により、やしお生涯楽習館やリサイクルセンター等
開催日時・時間 毎月第4木曜日
13:30~15:30
代表 会長 関 正子
お問合せ 090-2208-9563
その他

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