パソコン仕事で「いい姿勢を頑張る」ことが、逆に負担になることも
施術が終わった後には、普段の生活についてのアドバイスもありました。
今回の近さんは、仕事と自宅を合わせて一日に数時間パソコンを使うことがあります。
そこで教えてもらったのが、パソコン作業中の姿勢。
「胸を張って、背筋をピンと伸ばして――」
私たちが“正しい姿勢”と聞いて思い浮かべがちな形ですが、それを何時間も続けようとすると、逆に背中や肩へ余計な力が入ってしまうこともあるそうです。
鈴木院長が勧めていたのは、もっとシンプルな考え方でした。
「骨盤の上に頭が乗る位置を意識する」
必要以上に胸を張るのではなく、身体の力を抜きながら、頭が前へ大きく突き出さない位置を探す。
説明の際に登場したのが、ボウリングのボールの例えです。
重いボールを身体から離して持つと大変ですが、身体の近くで持てば負担は小さくなります。
頭も同じように考え、身体から前へ離れすぎないようにする。なるほど、これは分かりやすい。
「姿勢を良くしなきゃ」と頑張りすぎるより、少し肩の力を抜く。
長時間パソコンへ向かう人にとっては、取り入れやすいポイントかもしれません。
自宅でやることは、まず「ひとつだけ」
仁整体では、施術後にLINEを通じてセルフケアの方法も共有しています。
今回提案されたのは、寝ながらできる背骨の簡単な運動。
あれもこれも渡すのではなく、「面倒になって全部やらなくなるより、まず一つ続けられるものを」という考えから、今回の身体の状態に合わせたものを一つ選んでもらいました。
仕事や家事、子育てと忙しい近さんにとっても、「これならできそう」と思える内容だったようです。
セルフケアは“宿題を大量に渡す”のではなく、その人の生活の中で続けられる方法を考える。以前伺った「整体から卒業する」という仁整体の考え方が、こういうところにも表れているように感じました。
施術後、「違う自分になった」ではなく、「自分の身体を知れた」
今回の体験で特に印象に残ったのは、単に身体をほぐして終わりではなかったことです。
写真を撮る。
AIで姿勢を見る。
実際に身体を動かす。
施術する。
そして、もう一度同じ動きをして確かめる。この繰り返しでした。
施術前は「長年こうだから、これが普通」と話していた近さん。
ところが姿勢分析で左右差を見て、実際に首や背中を動かしてみると、自分でも気づいていなかった身体のクセが少しずつ見えてきました。
そして施術後には、「動きやすくなりました」「脚も軽いです」と、変化を自身の感覚で確認していました。
もちろん、感じ方や身体の状態は人それぞれですし、整体は医療機関で行う診断や治療とは異なります。強い痛みやしびれ、長引く症状などがある場合には、まず医療機関への相談が必要です。
それでも、「痛くなってから何とかする」のではなく、今の自分の身体がどうなっているのかを一度見てみる。
今回の体験で感じたのは、そんな身体との向き合い方でした。
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