隠れ家的工房で、自分だけの“しっくり感”を手に入れる

こんにちは、タイチです。ご無沙汰しています。
季節の移り変わりとともに、急に寒さが増してきましたね。衣替えのタイミングでクローゼットを整理していたら、愛用しているレザーパンツがひょっこりと出てきました。
昨年までは、若さで押し切るようにラフに穿いていましたが、今年は「ちょっと大人として、落ち着きのあるファッションに仕上げたい」と思うように。齢を重ねると、シルエットの“フィット感”が気になってくるものです。
そこで、ウエストの詰めや幅、丈をしっかり調整してくれるお店を探していたところ、思い出したのが、私の営んでおります草加市にあるカット専門店「カットタイムヨーグルト」に通ってくださっているお客様。その方こそが、革製品のプロフェッショナル。バイク用レーシングスーツをはじめ、スタジアムジャンパー、ライダース、フライトジャケット、革財布、ランドセルのリメイクまで、幅広く対応可能な「オリジナルレザーウェア アレス」のオーナー、藤本さんでした。
創業44年。住宅街に佇む、知る人ぞ知る工房

お店は草加市青柳の静かな住宅街にひっそりとあります。ご自宅の敷地内に10畳ほどの工房があり、そこに持ち込まれたオーダー品やリメイク品がズラリ。
宣伝はほとんどしていないとのことですが、良いものづくりが口コミで広がり、常連の方も多いのだとか。そういえば、草加市は「そうか革職人会」という団体があるほどの革製品の街なんですよね。
工房の扉を開けると、革の香りがふわっと漂います。所狭しと並んだジャケットやパンツ、さらにレザーウォレットなど、小物類も充実。見ているだけでテンションが上がります。
持参したレザーパンツを広げながら、「どれくらい詰めたいのか」「動きやすさはどの程度重視するか」など、細かくヒアリングをしていただきました。専門の方と対面で会話しながら調整ポイントを確認する時間は、とてもワクワクします。
完成は約2ヶ月後とのこと。待ち遠しいですが、職人の手仕事には時間が必要。この“待つ時間”すら楽しみです。

持ち込みをしたレザーパンツ。やりたいウエストや幅つめをまず伝え、質問をされながら打ち合わせさせていただきました。
丁寧なコミュニケーションが心強い
藤本さんは、とても話しやすく相談しやすい雰囲気をお持ちの方。革製品に関する悩みから、オーダー品の構想まで、どんな相談にも耳を傾けてくれます。既製品では得られないフィット感や、愛用してきた思い入れのある品物だからこそ、信頼できる方にお願いしたいですよね。
長年使った財布のリメイクや、思い出のランドセルを小物に生まれ変わらせるなど、さまざまなオーダーが入る理由がよくわかります。

所狭しとオーダーされたレザーウェアや型紙が並んでいます。
宣伝しないからこそ、価値がある
最近はSNSで情報発信するお店も多いなか、「アレス」はほぼ宣伝をしていませんが、それが逆に「職人気質」「技術勝負」という本質を感じさせます。
静かな住宅街の中で、地道に、コツコツと。こういった“良い仕事”を裏で支えているお店を発見すると、なんだか秘密基地を見つけたような気持ちになります。

オーダ品のレザーウォレットなども製作させています。
レザー好きにはたまらない体験を
革製品は、長く付き合うほど、自分の生活に馴染んでいく素材。だからこそ、自分に合う形に整えていく過程そのものが愛着に繋がります。
「お気に入りのレザーアイテムをよりよく使いたい」
「修理したいけど、どこに頼めばいい?」
そんな人には、ぜひおすすめしたい工房です。
※藤本さんお一人で営業されているため、訪問の際は事前に電話で予約するとスムーズです。
藤本さん、おいそがしいところ、ありがとうございました。

店舗情報
🧥 オリジナルレザーウェア アレス
〒340-0002 埼玉県草加市青柳7-11-22
TEL:048-931-4319
気になった方は、ぜひ一度相談してみてください。
レザーアイテムとの付き合い方が、きっともっと楽しくなります。
公式サイト▶https://www.ares-jp.com/
Instagram▶https://www.instagram.com/ares.leather.craft/
<タイチ>
「やしおん」ライター。普段は「淺子理髪店」と三郷市と草加市でカット専門店「カットタイムヨーグルト」の三店舗を経営する敏腕カットスタイリスト。
まとまったお休みにはタイ国に渡航してます。最近オシャレ古着の販売を始めたんですよ。
淺子理髪店 https://asakorihatsuten.com/
Instagram https://www.instagram.com/asako_rihatsuten/











