330年以上の伝統を誇る「大瀬の獅子舞」 八潮の夏を彩る“どろんこ獅子”が今年も勇壮に舞う

県指定無形民俗文化財として親しまれる郷土芸能——大獅子・中獅子・女獅子が織りなす壮大な物語舞

330年以上の伝統を誇る「大瀬の獅子舞」 八潮の夏を彩る“どろんこ獅子”が今年も勇壮に舞う

青い顔と金の眉を持つ兄・大獅子

Hacchinさんです。こんにちは。7月の週末はホントお声がけ頂くイベントがたくさんで、少しヘロヘロです。

2025年7月5日(土)、八潮市大瀬・古新田地区の大瀬浅間神社と氷川神社で行われた「大瀬の獅子舞」に伺ってきました。幼少から毎年のように伺っているお祭りですが、当時からも大きな変更もなく、伝統まま受け継がれているなぁという印象です。出身が潮止中だったもので、土曜の午前中から聞こえてくる笛の音に、毎年ソワソワしていたものです。当日は午前中に伺いましたが、30度を超す猛暑で、まだ人もまばら。夕刻にかけてたくさんの人が獅子舞と露店目当てに詰めかけて来ます。

さて、埼玉県八潮市に伝わる「大瀬の獅子舞」は、毎年7月の第1土・日曜日に大瀬浅間神社と氷川神社で奉納される伝統行事で、埼玉県指定の無形民俗文化財にも登録されています。その歴史は、1662年(寛文2年)に旗本・森川下総守が大瀬村に獅子頭を寄贈したことに始まり、約330年以上の時を経て、今なお地域に受け継がれています。

330年以上の伝統を誇る「大瀬の獅子舞」 八潮の夏を彩る“どろんこ獅子”が今年も勇壮に舞う

「大瀬の獅子舞」は、“物語舞”として3頭の獅子が登場します。青い顔と金の眉を持つ兄・大獅子、黒い顔の弟・中獅子、そして金色の穏やかな表情をもつ女獅子が、富士信仰を背景に富士山を目指す旅路を描き出します。舞は「序・本・結び」の三部構成で、全12掛に及ぶ演目を17曲の笛囃子に乗せて繰り広げる、壮麗かつ重厚な郷土芸能です。

330年以上の伝統を誇る「大瀬の獅子舞」 八潮の夏を彩る“どろんこ獅子”が今年も勇壮に舞う

330年以上の伝統を誇る「大瀬の獅子舞」 八潮の夏を彩る“どろんこ獅子”が今年も勇壮に舞う

舞台となる境内では、獅子たちの舞に合わせて土ぼこりが立ち上がり、その様子から“どろんこ獅子”の名で親しまれています。また、「獅子舞が終わると雨が降る」との言い伝えから、“雨乞い獅子”とも称されることも。実際に舞の後に雨が降る年もあり、その神秘性も魅力のひとつとなっています。

330年以上の伝統を誇る「大瀬の獅子舞」 八潮の夏を彩る“どろんこ獅子”が今年も勇壮に舞う

また、7月第4日曜日の早朝には「祈祷獅子」と呼ばれる行事も行われ、大瀬地区を獅子たちが練り歩き、無病息災と地域の安寧を祈願します。

長年にわたる保存会の尽力により、後世に技と心を受け継ぎながら続く「大瀬の獅子舞」。真夏の境内で繰り広げられる勇壮な舞を今年も堪能することができました。せっかくなので、境内や露店の様子もご覧ください。

330年以上の伝統を誇る「大瀬の獅子舞」 八潮の夏を彩る“どろんこ獅子”が今年も勇壮に舞う

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<Hacchinさん>

hacchin「やしおん」運営代表。ずっと八潮の人。30年近くネットの世界にいます。長年ベンチャー企業でエンタメ業界や株式公開など色々と荒波にもまれ、現在本職は小さなゲーム会社の管理部長。BBQインストラクター資格。ガンプラ熱再び。

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