15年目の節目、市内全校での実施がスタート

八潮市立大曽根小学校
2025年6月6日(金)、八潮市立大曽根小学校にて、八潮市内にて活動されている「さら助産院」の直井先生による「いのちの授業」が開催されました。
この「いのちの授業」は、スタート以来、今年で15年目の節目を迎えた地域に根ざした命と性に関する教育プログラムです。市内の方でも、授業に参加された方もたくさんいらっしゃると思います。
今年度からは「いのちの授業」は、市内全小中学校で実施される運びとなっており、今回の大曽根小学校での開催はその一環として行われたものです。
当日は、新6年生の児童たちと保護者の方々を対象に授業が行われました。

6年生の児童の他、多くの保護者の方が参加されていました。
「いのちの授業」とは
「いのちの授業」は、子どもたちが自分の命の尊さを実感し、家族や生い立ちを見つめ直し、未来への希望を育むことを目的とした授業です。
内容は単なる「親への感謝」や「母の出産の苦労」を語るものではなく、子どもたち一人ひとりが“自分という存在そのものに価値がある”ことを理解し、これからの人生を前向きに歩んでいく力を養うという、より本質的なメッセージが込められています。
具体的な学びのテーマは以下の通りです:
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命の始まりと誕生のプロセス
受精から出産まで、命がどのように育まれるのかを学びます。 -
第二次性徴とプライベートゾーン
思春期の体の変化や性に関する正しい知識を深め、自分の体を大切にする意識を育てます。 -
性犯罪の予防
被害者にならないための心構えや知識を身につけます。 -
自己肯定感の向上
自分自身を肯定的にとらえ、他者への思いやりを育む姿勢を養います。
この内容はさら助産院の公式サイトでも詳しく紹介されています。
命の尊さを学ぶ──児童向け授業

さら助産院代表の直井先生
6年生の児童向け授業では、「いのちの授業」の主な目的である《子どもたちが自分の命の尊さを実感し、家族や生い立ちを見つめ直し、未来への希望を育むこと》をテーマに、次の内容が語られました:
- 命の始まりと誕生のプロセス
受精から出産までの流れについて - 第二次性徴とプライベートゾーン
思春期における体の変化や性について、正しい知識と理解。 - 性犯罪の予防
被害者にならないための心構えと知識を身につける。 - 自己肯定感の向上
自分自身を大切にし、他者への思いやりを育む大切さについて考える。
また、授業の中では子どもたちの幸せな未来に向けたメッセージが語られ、児童たちの心に深く響いていた様子でした。
さらに、この日は生後間もない赤ちゃんとそのお母さんたち数名がゲストとして招かれ、児童たちは実際に赤ちゃんを抱っこするという貴重な体験も行いました。「小さな命の重さとぬくもり」にふれたことで、教室の空気がより真剣なものに変わり、児童たちは自分自身の命や周囲の人の命について深く考えるきっかけを得たようです。

多くの児童が生後間もない赤ちゃんを緊張しながらも大事に抱きかかえる姿が印象的でした。

児童からの感想も非常に温かみのある、様々な気づきの話が多数寄せられました。
保護者向け講義も実施

保護者向けの時間でも非常に興味深いお話がたくさんありました。

この授業の必要性と想いについて語られる、大松校長先生
児童への授業後には、保護者向けの講義も開催され、子どもへの性教育の重要性や、子どもたちとの接し方について、直井先生から赤裸々に語られました。保護者の方々からは「とても考えさせられた」「家庭での接し方を改めて見つめ直したい」など、多くの反響が寄せられていました。
今年度、八潮市内すべての小中学校で実施が予定されている「いのちの授業」。子どもたちの心に「自分を大切にする」思いが芽生えるきっかけとなることが期待されます。非常に興味深い内容でした。
命と性に関する学びは、正しい知識だけでなく「自分の命を大切に思える心」を育む教育でもあります。15年という節目を迎え、さらに広がりを見せるこの取り組みが、これからの八潮市の子どもたちの心に確かな光を届けていくことでしょう。
詳細や今後の実施予定については、さら助産院の公式サイトや公式ブログをご参照ください。
直井先生、さら助産院の皆さん、大曽根小学校の皆様、貴重なお時間をありがとうございました。

保護者の方々の中には、さら助産院でお世話になった方々も多数いらっしゃいまして、直井先生方との久々の再会に皆さん喜んでらっしゃいました。
<Hacchinさん>
「やしおん」運営代表。ずっと八潮の人。30年近くネットの世界にいます。長年ベンチャー企業でエンタメ業界や株式公開など色々と荒波にもまれ、現在本職は小さなゲーム会社の管理部長。BBQインストラクター資格。