防災VRや煙避難、救命訓練も――普段は地域交流、災害時は避難場所となる新施設が鷹野に誕生

完成予想図 三郷市公式サイトより
八潮市からほど近い三郷市鷹野に、新たな防災・地域交流の拠点となる「みんなの防災プラザみさと」が完成しました。三郷市は2026年10月10日(土)、施設の完成を記念する式典と内覧会を開催します。
この施設の特徴は、単に「災害が起きたときに使う場所」ではないことです。普段から地域の人たちが集まり、防災について楽しみながら学び、いざという時には避難場所として機能する――そんな“日常と防災をつなぐ場所”として整備されています。三郷市によると、災害時には市民だけでなく、高速道路から避難してきた人の受け入れも想定しています。
10月10日に完成記念式典、施設内部の内覧会も
完成記念式典は10月10日(土)に行われます。
第1部の式典では、施設概要の説明をはじめ、施設名称の命名者や地権者、施設整備事業者への感謝状贈呈、テープカット、くす玉割りなどを予定。その後の第2部では、防災体験学習施設やコミュニティ施設を紹介する内覧会が行われます。
なお、今回三郷市が発表しているのは完成記念式典の日程。一般利用の具体的な開始日については、8月30日時点で今回の発表資料には記載されていません。
「見る防災」ではなく、実際に体験して学ぶ
施設の大きな魅力になりそうなのが、かなり充実した防災体験設備です。
1階には、壁3面と床全面に映像を投影して災害を疑似体験する「防災VR体験ルーム」をはじめ、訓練用の煙が充満する室内から避難する「煙避難体験」、センサー式消火器を使う「初期消火体験」などを整備。家の中を再現した空間では、災害発生時に室内でどのように行動すればよいのかを映像や音を使って学べます。
さらに、AEDや訓練用人体模型、担架などを使って一次救命措置を学ぶ救助訓練学習ルーム、119番通報や災害用伝言ダイヤル「171」の使い方を体験できる設備も用意されています。
直径約3メートルの「防災コミュニケーションテーブル」では、地図や映像をスクリーンに映しながら、防災タイムラインや図上訓練を学ぶこともできます。子どもから大人まで、「知識として覚える」だけではなく、実際に動きながら身につけられる施設になりそうです。
普段は地域の交流拠点に
もちろん、防災だけの施設ではありません。
市は、会議室やホール、防災ラウンジなどを設け、平常時には地域コミュニティの交流の場として活用する方針です。施設は鉄筋コンクリート造2階建て、延床面積2,175.34平方メートル。敷地面積は2,845.90平方メートルで、別に東側駐車場1,089.52平方メートルが確保されています。
「防災施設」と聞くと、どうしても非常時のためだけの建物を想像しがちです。しかし、普段から人が集まり、顔を合わせる場所が災害時の拠点にもなるという考え方は、地域のつながりそのものを防災力に変えていく取り組みともいえます。
名前には「みんなが安心して集まれる場所に」との願い
「みんなの防災プラザみさと」という名称は公募によって決まりました。
2025年9月12日から11月10日まで募集が行われ、113件の応募の中から、市内在住の青柳弥有さんが考案した名称が選ばれています。名前には「子どもからお年寄りまで、みんなが安心して集まれる場所になりますように」という願いが込められているそうです。
その名前の通り、何も起きていない時から地域の人たちが気軽に訪れ、交流しながら防災を身近に感じられる場所になれば、災害への備え方も少しずつ変わっていきそうです。
八潮市からも近い三郷市南部に誕生する新たな防災拠点。「一度体験しておくこと」が、いざという時の行動につながります。どのような形で一般利用が始まるのか、お隣の街としても今後の案内に注目していきたいところです。
施設・式典概要
名称:みんなの防災プラザみさと
所在地:埼玉県三郷市鷹野3丁目521番地
完成記念式典:2026年10月10日(土)午前10時~正午
施設:RC造2階建て/延床面積2,175.34㎡
主な機能:防災VR体験、減災学習、煙避難・初期消火体験、救助訓練、防災展示、会議室・コミュニティ施設など
出典:三郷市「みんなの防災プラザみさと完成記念式典」(2026年8月24日発表)、三郷市「みんなの防災プラザみさとの整備について」(2026年5月14日更新)、三郷市「(仮称)南部地域拠点防災コミュニティ施設の名称が決定しました!」(2026年4月15日更新)
<Hacchinさん>
「やしおん」運営代表。ずっと八潮の人。30年近くネットの世界にいます。現在本職は小さなゲーム会社の管理部長。BBQインストラクター資格。とある町会役員。
八潮市の他、生活エリアである近隣の情報など拾っています。

