県内各地で報告数増加、手洗い・咳エチケットの徹底を呼びかけ

埼玉県でインフルエンザ流行期入り 今季初の学校閉鎖も発生、感染対策を強化へ
埼玉県は、県内の定点医療機関からのインフルエンザ患者報告数が本年第39週(令和7年9月22日~9月28日)に、1定点あたり1.43人となり、流行開始の指標である「1.00人」を超え、流行期に入ったと発表しました。1.00人超えは令和7年4月以来5か月ぶりとなります。
保健所別では、朝霞(3.56人)、東松山(3.50人)、狭山(3.15人)、南部(3.00人)の順で多くなっています。
感染経路の多くは飛沫感染で、突然の高熱や関節痛、筋肉痛、のどの痛み、鼻汁などの症状が特徴です。乳幼児では急性脳症、高齢者や免疫力が低下している人では肺炎を伴うなど、重症化の恐れがあるため注意が必要です。

今季初 県内公立中学校で学校閉鎖に
埼玉県は10月28日、県北部の公立中学校でインフルエンザ様疾患による学校閉鎖が行われたと発表しました。
在籍414人のうち153人が発熱症状等で欠席し、10月28日~30日まで臨時休業の措置が取られています。県内での学校閉鎖は今季初で、学級閉鎖は9月2日に西部地区の公立小学校で発生しています。
全国的にも例年より早い流行が確認されており、第43週(10月20日~26日)では埼玉県の定点あたり報告数が11.73人に達し、沖縄、千葉に次ぐ全国3番目の多さとなっています。
感染を広げないために(埼玉県推奨)
埼玉県感染症対策課は以下の対策を呼びかけています。
- 咳エチケットの徹底
- マスク着用
- 咳・くしゃみの際は口を覆う
- 手のひらで受け止めた場合はすぐ手洗い
- 予防接種の検討
- 発症や重症化リスクを低減
- 外出後の手洗い
- 石けん・流水でウイルス除去、アルコール消毒も有効
- 湿度保持(50〜60%)
- 粘膜防御機能の低下を防ぐ
- 十分な休養・栄養
- 免疫力維持に有効
- 人混みの回避
- 特に高齢者・妊婦・基礎疾患がある人は注意
発症した場合は
症状が出たら、以下が推奨されています。
- 早めに医療機関を受診
- 安静と十分な睡眠で回復を促す
- 水分補給を心がける
- 同居人がいる場合は家庭内でもマスク着用
県民へ広がる注意喚起
県は「日常的な予防行動の徹底が流行拡大を防ぐ」と強調しており、咳エチケットや手洗いなどの基本的な対策を今一度見直すよう呼びかけています。
冬の本格流行前に個々の対策を強化し、地域全体での感染拡大防止が求められています。













