草加・越谷・三郷方面へ進学動線が分岐、東京都私立校への流出も一定数

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令和8年3月に中学校を卒業予定の生徒を対象とした、埼玉県教育委員会「進路希望状況調査」(令和7年10月1日現在)の結果が公表され、八潮市の生徒の進路傾向が明らかになりました。
調査によると、八潮市立の中学校の卒業予定者のうち、全日制高等学校への進学希望者は622人となっており、そのうち県内の公立高校を希望する割合が最も高い構成となっています。
県全体では、全日制高校への進学希望者の割合が88.6%となり、前年同期から0.2ポイント上昇しました。また、通信制高校の希望割合も5.4%と増加傾向が続いています。
八潮市は草加市、越谷市、三郷市などと隣接しており、これらの自治体も全日制高校希望者数が多く、地域的な進学圏を共有しています。例えば、草加市では1,640人、越谷市では2,466人の全日制希望者が確認され、八潮市の進学動線にも影響を及ぼしています。
一方、東京都内の全日制高校を希望する生徒も105人あり、首都圏の私立高校へアクセスしやすい地理的条件を背景に、一定の流出傾向も見られます。
県教育委員会は、調査結果について「卒業予定者数は62,202人で、前年同期より329人減少」とし、生徒数減少が進む中で進学先の多様化が続いていることを示しています。
尚、来年度より統合・新設となる注目の八潮フロンティア高校については、調査段階で、普通科が募集119名に対し希望者が114名(倍率0.96)、ビジネス探求科が同じく募集119名に対し、希望者が46名(倍率0.39)となっています。
なお、本調査における進路未定者や進学希望校未定者などの分類は、資料内で定義が明示されています。
次回の進路希望状況は、令和8年1月中旬頃に公表予定です。














