年間輸送人員1億4,598万人、営業利益・経常利益ともに2ケタ増 最終利益は3期連続黒字を達成

TX八潮駅
つくばエクスプレス(TX)を運営する首都圏新都市鉄道株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:渡邊良)は、2024年度(2024年4月~2025年3月)の営業実績を発表しました。発表によると、同年度の年間旅客輸送人員は1億4,598万人となり、前年度比で730万人(5.3%)の増加。一日平均の輸送人員も40.3万人と、コロナ禍前の水準まで回復したことが明らかになりました。
2024年度はつくばエクスプレス開業20周年の節目の年にあたり、沿線地域の人口増加などが業績を後押ししました。営業収益は479億円(前年同期比6%増)、営業利益は97億円(同12.7%増)、経常利益は71億円(同14.5%増)と、いずれも堅調に推移。最終利益は59億円と、前年度よりわずかに減少したものの、3期連続の黒字を確保しました。
決算報告によれば、営業費の増加要因としては、鉄道施設の修繕工事や人件費の増加が挙げられますが、一方で減価償却費の減少が経費全体を抑制する形となりました。また、当期純利益59億円の計上により、利益剰余金残高は136億円へと増加しています。
同社は「今後も安全な輸送の徹底と、より充実したサービスの提供、経営基盤の強化に努めていく」との方針を示しており、開業20周年を迎える2025年度もさらなる発展が期待されます。