災害時の絆、支援物資を届ける
埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故を受け、群馬県みどり市は、避難生活を送る住民を支援するため、エアーベッドや甘酒などの支援物資を届けたと群馬テレビが報じました。
協定に基づく迅速な対応、避難者の生活環境を支援
みどり市は2015年に八潮市と「災害時相互応援協定」を締結しており、今回の支援は八潮市からの要請を受けて実施されました。避難生活を送る住民が快適な睡眠環境を確保できるよう、エアーベッド20台と電動空気入れ2つを提供。また、みどり市特産の甘酒も支援物資として贈られました。
事故発生から10日目となる今月6日には、みどり市の職員2人が現地を訪れ、避難所に滞在していた13人の住民に直接支援物資を手渡しました。
群馬県みどり市について
群馬県みどり市は、群馬県の東部に位置する市で、自然豊かな環境と歴史的な名所が特徴です。人口は約4.9万人(2024年時点)、面積は208.23 km。
桐生市や前橋市、栃木県足利市などと接しており、市の大部分が山間部にあります。渡良瀬川が市を横断し、美しい自然景観が広がっています。みどり市は2006年に笠懸町、大間々町、東村が合併して誕生。古くから養蚕業や織物業が盛んで、江戸時代には日光例幣使街道の宿場町として栄えました。
みどり市でも下水道を点検、安全対策を強化
今回の道路陥没事故は、下水道の破損が原因と考えられており、これを受けて、みどり市では臨時点検を実施。国の緊急点検の対象には該当しなかったものの、整備から33年が経過した古い下水道管を含む約640メートルの区間を点検し、安全性に問題がないことを確認しました。
自治体間の協力が支える地域防災
災害時の迅速な支援は、自治体同士の連携によって可能になります。今回のような支援活動は、被災者の安心につながるだけでなく、今後の防災・減災対策にも活かされるでしょう。