陥没穴内での捜索は断念 ドローンや小型カメラで下水管内部を重点的に調査
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埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故で、行方不明となっているトラックの男性運転手の捜索は新たな局面を迎えました。
消防は9日、陥没穴内での捜索を終了し、今後は下水管内を重点的に捜索する方針を発表しました。地表から掘り下げた細い穴を活用し、小型カメラや測定機器を用いて男性の行方を追うとしています。
現場では、崩落の危険があるコンクリート管を8日までに撤去し、9日朝には重機で土砂を掘り起こして捜索を行いました。しかし、男性に関する手がかりは得られませんでした。さらなる土砂崩れの危険性があったため、捜索は中止されました。
問題となっている下水管は地下約10メートルに位置し、直径は約4.7メートルです。ドローンによる事前調査では、現場から下流100~200メートル付近でトラックの運転席とみられる金属塊が発見されており、この付近を中心に地表から直径13センチの細い穴を2カ所を掘削。小型カメラや測定機器を投入して、内部の状況把握を進めています。
消防や県は引き続き、下水管内での捜索に全力を尽くすとしています。ドローンや小型カメラを駆使した調査結果が、今後の捜索において重要な鍵となる見込みです。八潮市の道路陥没事故の原因や男性の行方について、関係機関は懸命な対応を続けています。