全日制の志願者数38,854人、倍率1.11倍。理数系や外国語系で高い志願倍率を記録し、注目校も明らかに。
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2025年2月10日、埼玉県は令和7年度公立高等学校入学者選抜における志願者数と倍率に関する詳細データを発表しました。今年度は全日制131校、定時制24校で選抜が行われ、受験生の進路選択に影響を与える重要な指標が示されました。
全日制の志願者数と倍率
全日制の募集人員35,241人に対し、志願者数は38,854人、倍率は1.11倍となり、昨年同様、安定した競争率が見られました。特に、全日制普通科では志願者30,223人に対して倍率1.17倍となり、人気の高い選択肢であることが伺えます。
専門学科の注目ポイント
中でも、理数科は志願者510人で倍率1.82倍と高い人気を誇っています。また、外国語科(1.22倍)や看護科(1.18倍)、体育科(1.16倍)も志願者が多く、専門性を重視した進路選びが目立っています。
高倍率校のトップ3
- 市立浦和高校 普通科:倍率1.96倍
- 川口市立高校 普通科:倍率1.71倍
- 大宮高校 普通科:倍率1.64倍
専門学科では大宮高校理数科が2.65倍と圧倒的な人気を記録し、市立大宮北高校(2.35倍)、越谷北高校(2.10倍)が続いています。
定時制の動向
一方で定時制では、募集人員2,036人に対し志願者数1,103人、倍率0.56倍と昨年より志願者が減少傾向にあります。普通科が0.40倍、専門学科の工業科や商業科はそれぞれ0.22倍、0.18倍と志願者が少なく、今後の支援策が期待されます。
志願倍率が低い学校・学科も明確に
志願倍率が1.00倍未満の学校も発表されており、例えば、上尾橘高校の普通科(0.39倍)、松伏高校の情報ビジネスコース(0.43倍)、誠和福祉高校の福祉科(0.28倍)などが該当します。
今後の展望
令和7年度の入試状況は、理数系や外国語など将来の専門職に直結する学科への志願が顕著である一方、定時制の志願者数の減少が課題として浮き彫りになっています。埼玉県は今後の生徒支援に向けた新たな施策が求められるでしょう。
今年の入試結果が各受験生にとってより良い未来への一歩となることを期待しています。