Suicaのペンギン柄、ついに販売終了へ 25年の歴史に幕、次のSuicaはどう変わる?

Suicaカード(左、JR東日本提供)とSuicaのペンギン(©Chiharu Sakazaki / JR 東日本 / DENTSU)
在庫がなくなり次第「無地のSuica」へ。2027年春には新キャラクターへバトンタッチ、TX沿線の八潮でもちょっと寂しいニュースです
駅の改札やコンビニのレジで、いつの間にか見慣れた存在になっていた「Suicaのペンギン」。
そんな“いつもの顔”が描かれたSuicaカードが、いよいよ姿を消すことになりました。
JR東日本は2026年8月26日、「Suicaのペンギン」が掲載された現在のSuicaカードについて、各発売箇所の在庫がなくなり次第、発売を終了すると発表しました。その後は、キャラクターを使用しない「無地のSuicaカード」へ切り替わります。
「Suicaそのものがなくなるの?」と心配になりそうですが、もちろんそうではありません。
今回終了するのは、私たちが長年見慣れてきた“ペンギン柄のSuicaカード”。そして、その背景ではSuicaの次の時代に向けた、かなり大きな転換が進められています。
2001年から25年。「Suicaといえば、このペンギン」でした

JR東日本の交通系ICカードのキャラクター「Suicaのペンギン」(Chiharu Sakazaki/JR東日本/DENTSU提供)
「Suicaのペンギン」は、Suicaが登場した2001年からイメージキャラクターとして活躍してきました。
黒と白のシンプルな姿に、少しとぼけたような表情。カードやポスター、グッズなどさまざまな場所に登場し、Suicaを象徴する存在として定着してきました。
2026年11月には、Suicaが誕生から25周年を迎えます。
JR東日本はすでに2026年2月19日の段階で、「Suicaのペンギン」が2026年度末をもってイメージキャラクターを卒業し、新しいキャラクターへバトンタッチすることを発表していました。
今回発表されたペンギン柄カードの発売終了は、その“卒業”がいよいよ目に見える形で近づいてきたものといえそうです。
なぜキャラクターを変える? 背景には「Suicaそのもの」の進化

Suica Renaissanceのイメージ
今回添付されたJR東日本の資料を見ると、新キャラクターへの交代には、単なるデザイン変更以上の意味があることが分かります。
JR東日本が進めているのが「Suica Renaissance」と呼ばれる取り組みです。
これまでSuicaは、電車に乗ったり、少額の買い物をしたりするためのICカードとして成長してきました。しかしJR東日本は今後、Suicaをお客さまや地域とより幅広くつながる「生活のデバイス」へ進化させていく方針を示しています。
新しいイメージキャラクターは、まさにその変化を象徴する存在として誕生する計画です。
つまり今回の交代は、
「人気がなくなったからペンギンを変える」
という話ではありません。
Suicaが次の25年へ進むタイミングに合わせ、サービスのあり方そのものを変えていく中で、キャラクターについても新しい時代へバトンを渡す――そんな位置づけです。
新キャラクターは利用者の投票で決定
新しいキャラクターの選び方も、なかなか興味深いものになっています。
JR東日本の2026年2月19日付資料によると、新キャラクター選考委員会を設け、若手クリエイターに原案制作を依頼。その中から3つの候補を2026年夏に公表し、利用者による投票で新キャラクターを決定する計画が示されました。
そして、Suica誕生25周年の記念日となる2026年11月18日に新キャラクターを発表。その後は愛称を広く募集し、2027年春の新キャラクターデビューへとつなげていく予定です。
資料2ページに掲載されたスケジュール図を見ると、
候補3案の発表・投票 → 11月18日にデザイン発表 → 愛称募集 → 2027年4月ごろ新キャラクターデビュー
という流れが描かれています。
25年間親しまれてきたキャラクターだけに、次がどんなデザインになるのかも大いに注目されそうです。

カードはひとまず「無地」に Appleウォレットも変更予定
それでは、ペンギン柄のカードがなくなった後はどうなるのでしょうか。
JR東日本によると、現行カードは駅など各発売箇所の在庫がなくなり次第終了し、その後はキャラクターを使わない無地のSuicaカードを発売します。
Appleウォレットに表示されるSuicaの券面についても、一時的に無地のデザインへ変更される予定です。新キャラクターについては、バトンタッチ後にモバイルSuicaなどへ登場する予定とされています。
注意したいのは、全国一斉に「○月○日で販売終了」と決められているわけではないこと。
あくまで発売箇所ごとの在庫がなくなり次第です。
そのため、ペンギン柄のSuicaを新たに手にしたいと思っている方にとっては、少しずつ“最後の機会”が近づいていることになります。
最後の1年は「Penguin Years」 限定企画も展開

もちろん、突然さようならというわけではありません。
JR東日本は、長年親しまれてきた「Suicaのペンギン」への感謝を込め、2026年度を「Penguin Years」と位置づけています。
添付資料では、2026年3月から特設サイトを開設し、ペンギンの歴史を振り返るコンテンツを公開するほか、JRE WALLETを活用した企画や限定グッズ、イベントなどを展開するとしています。
さらに、2027年3月末には新キャラクターとの「バトンタッチ式」も予定されています。
2026年8月26日に発表された最新情報でも、デジタルスタンプラリーや特別ラッピングトレイン、グリーティングなど、25周年と卒業を記念したさまざまな企画が予定されています。
ペンギンファンにとっては、寂しいだけでなく、最後の一年を楽しむ期間にもなりそうです。
TXの街・八潮ではPASMOが身近。それでもSuicaも日常の風景です
八潮市の場合、鉄道といえばつくばエクスプレス(TX)。TX各駅ではPASMOを購入できるため、普段からPASMOを利用している方も多い地域です。一方で、TXではSuicaもそのまま利用でき、駅の券売機やチャージ機などでSuicaへのチャージにも対応しています。
八潮駅から北千住や秋葉原へ出てJR線へ乗り換える機会も多いだけに、Suicaを使っている八潮市民にとっても決して遠いニュースではありません。
PASMO派の方であっても、「Suicaといえば、あのペンギンだったよね」という印象を持っている方は少なくないのではないでしょうか。
駅や街の中で当たり前のように目にしていたデザインだけに、「なくなる」と聞くと、思った以上に寂しく感じます。
25年という時間を考えると、やっぱりちょっと寂しい
交通系ICカードは、基本的には毎日の生活を便利にする“道具”です。改札を通るたび、カードの絵柄をじっくり眺める人はそれほど多くないでしょう。
それでも25年もの間、通勤や通学、旅行や買い物のそばに同じキャラクターがいたと考えると、ペンギンが姿を消すというニュースには、どこか時代の変化を感じさせるものがあります。
八潮はTX沿線ということもあり、PASMOのほうが身近な街ではあります。それでも、JR線へ乗り換えた時、買い物をした時、あるいは友人や家族のカードを見た時。Suicaのペンギンは、いつの間にか私たちの日常の風景に入り込んでいました。
現行のペンギン柄Suicaは、在庫がなくなれば販売終了。
そして2027年春には、新しいキャラクターの時代が始まります。
新しいSuicaがどのような姿になっていくのか楽しみにしつつ、今はもう少しだけ、このちょっと愛嬌のあるペンギンとの時間を楽しんでおきたいですね。
今後の主なスケジュール
- 2001年 「Suicaのペンギン」が登場
- 2026年8月26日 現行のペンギン柄Suicaを在庫限りで発売終了すると発表
- 2026年夏 新キャラクター候補3案を公表・利用者投票
- 2026年11月18日 Suica誕生25周年/新キャラクター発表
- 発表後 新キャラクターの愛称を公募
- 2027年3月末 「Suicaのペンギン」卒業・バトンタッチ式を予定
- 2027年春 新キャラクターデビュー予定
出典・資料
東日本旅客鉄道株式会社「Suicaの新たなイメージキャラクターの誕生プロセス」(2026年2月19日)
東日本旅客鉄道株式会社「おかげさまでSuicaは25周年!ご愛顧に感謝して各種キャンペーンを実施します」(2026年8月26日)
JR東日本「Penguin Years」(2026年8月27日確認)
首都圏新都市鉄道(つくばエクスプレス)PASMO関連案内(2026年8月27日確認)
※記事内容は2026年8月27日時点で確認できる情報をもとにしています。現行Suicaカードの発売終了時期は、発売箇所ごとの在庫状況によって異なります。
<Hacchinさん>
「やしおん」運営代表。ずっと八潮の人。30年近くネットの世界にいます。現在本職は小さなゲーム会社の管理部長。BBQインストラクター資格。とある町会役員。
八潮市の他、生活エリアである近隣の情報など拾っています。












