八潮市の伝統行事「木曽根の弓ぶち」埼玉県指定無形民俗文化財に指定へ

木曽根氷川神社で受け継がれるオビシャ行事 地域の歴史と祈りを伝える伝統文化が県文化財に

伝統と未来を紡ぐ「木曽根の弓ぶち」—新年の吉兆を占う郷土の祭り

埼玉県八潮市木曽根で古くから受け継がれてきた伝統行事「木曽根の弓ぶち」が、埼玉県指定無形民俗文化財に指定されることが八潮市より発表されました。

2026年3月11日に開催された埼玉県教育委員会において、文化財保護審議会の答申を受けて指定が決定したもので、3月17日の県報告示をもって正式に県指定文化財となる予定です。

八潮市の伝統行事「木曽根の弓ぶち」埼玉県指定無形民俗文化財に指定へ

今回の指定により、これまで八潮市指定無形民俗文化財であった同行事は市の指定が解除され、県の文化財として新たに位置づけられます。これにより八潮市内に所在する指定・登録文化財は、国指定・登録文化財4件、県指定・選択文化財6件、市指定・登録文化財31件の合計41件となります。

「木曽根の弓ぶち」は、木曽根氷川神社(八潮市木曽根)で行われる祭礼行事で、弓矢で的を射てその年の吉凶を占う「オビシャ」と呼ばれる民俗行事の一つです。関東地方、とりわけ埼玉県東部では古くから行われてきた伝統行事で、八潮市ではこの行事を「弓ぶち」と呼んでいます。

行事は、神主による神事の後、鳥居前に雌雄一対の的を設置して行われます。的には「鬼」の字と、1画目を省いた字が墨書され、地域の4つの祭り組から選ばれた射手が弓矢を放ちます。矢の当たり具合によって、その年の天候や農作物の出来を占うとされ、最後には厄落としの意味を持つ「通し矢」で的の紙を破る儀式も行われます。

八潮市の伝統行事「木曽根の弓ぶち」埼玉県指定無形民俗文化財に指定へ

的射

八潮市の伝統行事「木曽根の弓ぶち」埼玉県指定無形民俗文化財に指定へ

通し矢

また、的射の後には謡を伴う直会(なおらい)が行われ、上組と下組が順番に謡い合うのも特徴です。かつては即興の詞で互いをからかい合うこともあり、この様子から「木曽根の喧嘩祭り」と呼ばれることもあったと伝えられています。

八潮市の伝統行事「木曽根の弓ぶち」埼玉県指定無形民俗文化財に指定へ

供物には、笹と米で作られた「ハナ」が供えられ、春先に行われる稲作の余祝行事としての意味合いも持つと考えられています。地域の人々が力を合わせて守り続けてきたこの行事は、木曽根氷川神社のほか、鶴ケ曽根の上久伊豆神社・下久伊豆神社でも行われるオビシャ行事とともに、埼玉県選択文化財「八潮市のオビシャ」にも選ばれています。

八潮市の伝統行事「木曽根の弓ぶち」埼玉県指定無形民俗文化財に指定へ

供物「ハナ」

今回の県指定により、「木曽根の弓ぶち」は地域の貴重な文化遺産として、より広くその価値が認められることになります。長い歴史の中で受け継がれてきた祈りや伝統が、これからも地域の人々の手によって守り続けられていくことが期待されます。


<Hacchinさん>

hacchin「やしおん」運営代表。ずっと八潮の人。30年近くネットの世界にいます。長年ベンチャー企業でエンタメ業界や株式公開など、色々ともまれまして、現在本職は小さなゲーム会社の管理部長。BBQインストラクター資格。とある町会役員。

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