ドローンによる下水道調査で異物を発見、汚水溢れの原因は土砂の堆積か
埼玉県八潮市で発生した道路陥没事故について、大野元裕知事は5日、事故現場近くの下水道管内で、穴に転落したトラックの運転席部分とみられるものを発見したと発表しました。
直径4.75メートルの下水道管内での発見場所は、陥没地点から100~200メートル下流に位置していましたが、行方不明となっている男性運転手の姿は依然として確認されていません。
県は、下水道管内に異物がとどまり、せき止められた汚水が破損箇所から溢れ出していると推測し、調査を進めていました。5日午前、ドローンを下水道管内に投入して確認したところ、トラックの運転席部分とみられる物体が半分ほど流水に浸かった状態で見つかりました。この運転席部分の高さは約3メートルで、大型車両の一部であることが示唆されています。
県の調査によると、上流部分では大量の土砂や堆積物が下水道管を塞いでいることが確認されました。この堆積物が下水の流れを妨げ、破損箇所から汚水が溢れる原因となっている可能性が高いとみられています。
今後、県はさらなる調査とともに、速やかな堆積物の除去および下水道管の修復作業を進める予定です。また、行方不明となっている運転手の捜索も継続し、事故の原因究明を急ぐ方針です。八潮市内で生活する市民の安全確保が最優先とされており、再発防止策も検討されています。
県や市からの新たな情報については、随時報告が行われる予定です。現地周辺にお住まいの方々には引き続き注意を呼びかけています。