男性の安否確認へ向けた作業が本格化、重機導入で土砂撤去を急ぐ
2025年2月3日、埼玉県八潮市で発生した大規模な道路陥没事故において、男性の安否不明が続く中、県は早期の捜索と救出に向けた対応を急いでいます。この陥没事故は1月28日に同市内の交差点で発生し、深さ約15メートルに及ぶ巨大な穴が出現。土砂は底から8メートルほどまで積み上がり、現場は依然として厳しい状況が続いています。
事故当時、トラックに乗車していた74歳の男性が穴に転落し、現在も埋もれているとみられています。県はこの男性の捜索を進めるため、穴の内部にスロープを造り重機を導入しました。しかし、スロープの終点付近で下水道管からあふれたとみられる汚水が確認されたことを受け、作業のさらなる効率化と安全性を確保するためにスロープの拡張工事を開始しました。
スロープ拡張によって、水の影響が少ない場所から重機を効率的に運用できるようにし、コンクリート製の壊れた大型管やがれき、土砂の撤去を進める計画です。並行して、マンホールから下水道管の汚水を汲み上げ、水位を下げる作業も進行中です。
県は、水位が十分に下がり次第、消防隊による本格的な捜索へと移行する予定です。現場の関係者によれば、迅速な対応と多方面からの支援により、1日でも早い救出を目指しているとのことです。