「できたてポテトチップスの菊水堂」創業者の生涯が書籍に。「破天荒ポテトチップ職人の物語」

「菊水堂」創業者・岩井清吉の生き様が伝える、芯の強さと職人魂

「できたてポテトチップスの菊水堂」創業者の生涯が書籍に。「破天荒ポテトチップ職人の物語」

11月27日、「できたてポテトチップスの菊水堂」でおなじみ、八潮市のポテトチップスメーカー「菊水堂」を創業した岩井清吉氏の生涯を描いた書籍『アゲもん 破天荒ポテトチップ職人・岩井清吉物語』が発売されます。

この書籍は、稲田豊史氏による執筆で、伝統を守り続ける小さな企業が大企業の波に飲み込まれることなく生き抜くための工夫と努力、そして一人の職人の情熱を描き出しています。

「破天荒」という言葉は本来、誰も成し得なかったことを初めて成すことを意味しますが、現在では「豪快で大胆」なイメージが浸透しています。その意味を地で行く岩井清吉氏の生き方は、時代に流されずに信念を貫き、小規模ながらも唯一無二の味を提供する姿勢であり、日本の中小企業の奮闘の象徴です。

本書では、企業競争の厳しさや資本主義の行き着く先を背景に、日本における「小さな存在」がいかに存続し、成長を遂げることができるのかを岩井清吉氏の視点から考察しています。戦後の時代を生き抜き、菊水堂を築き上げた彼の物語は、現代における起業やビジネスの在り方について多くの示唆を与えるでしょう。

また、「破天荒」という言葉についての考察も興味深い一節です。本来の意味とは異なる「豪快さ」や「型破りさ」として広まってしまったこの言葉こそが、型にはまらない岩井氏を形容するのにふさわしいとされています。

ポテトチップスに秘められた「小さな企業の奇跡」に触れながら、岩井清吉氏の生涯を追体験できる本書。戦後日本の菓子業界を舞台にした、熱き職人魂の物語に心打たれること間違いありません。

出版社 ‏ : ‎ KADOKAWA (2024/11/27)
発売日 ‏ : ‎ 2024/11/27
言語 ‏ : ‎ 日本語
単行本 ‏ : ‎ 248ページ
ISBN-10 ‏ : ‎ 4041143683
ISBN-13 ‏ : ‎ 978-4041143681

稲田豊史(いなだ とよし)氏プロフィール

1974年愛知県生まれ。ライター、コラムニスト、編集者。横浜国立大学経済学部卒業後、映画配給会社、出版社を経て独立。著書に『セーラームーン世代の社会論』(すばる舎リンケージ)、『ぼくたちの離婚』(角川新書)、『「こち亀」社会論 超一級の文化史料を読み解く』(イースト・プレス)、『映画を早送りで観る人たち ファスト映画・ネタバレ─コンテンツ消費の現在形』(光文社新書)、『ポテトチップスと日本人 人生に寄り添う国民食の誕生』(朝日新書)、『このドキュメンタリーはフィクションです』(光文社)などがある。

公式サイト:inadatoyoshi.com

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