国立社会保障・人口問題研究所が2023年の最新人口推計を発表
2023年12月22日、国立社会保障・人口問題研究所(以下 社人研)は「日本の地域別将来推計人口(令和5(2023)年推計)」を発表しました。
この最新の報告書は、令和2(2020)年の国勢調査に基づいて、各都道府県および市区町村別の人口動向を令和32(2050)年まで予測するものです。
今回の推計では、全国の1,883市区町村を対象とし、そのうち福島県の「浜通り地域」に属する13市町村は一括して推計されています。
この中で、八潮市の総人口と指数(令和2(2020)年=100とした場合)についても取り上げられています。
八潮市総人口と指数
- 2020年:93,363人(100.0%)
- 2025年:93,550人(100.2%)
- 2030年:96,270人(103.1%)
- 2035年:98,365人(105.4%)
- 2040年:100,045人(107.2%)
- 2045年:101,276人(108.5%)
- 2050年:102,076人(109.3%)
ご覧の通り、社人研の推計では2040年には10万人を越えると予測されています。
2015年の段階の社人研の予測値では、2015~2020年辺りから徐々に減少に推移する予測がでており、市の推計も、2025年の95,114人をピークに、徐々に減っていくものと見られていました。
市では当時の推計を参考に「出生率の向上や転出抑制により、2025年に人口10万人を達成することを目指す。」との将来展望を掲げていましたが、最新の社人研の推計では、2050年まで持続的な増加が見込まれています。今回の推計を基におそらく市の方での推計が検討させていると思われます。
あくまで推計ですので、今後の人の流入流出によっては前後する可能性があります。
国立社会保障・人口問題研究所では、この他にも、全国の都道府県・市町村の総人口や男女や年齢階級別の将来推計が公表されています。
この最新の報告書は、地方自治体や政策立案者にとって貴重な情報源となるでしょう。特に、人口動態の変化に応じた社会保障、インフラ整備、教育などの分野での戦略的計画立案に役立つことが期待されます。また、これらの推計は、将来の経済や社会の発展に関する議論を促進することにも寄与すると予想されます。
ご参考までに。