県全体では普通科がやや高倍率 地域校は「堅実志向」と「特色学科」に明暗
全日制倍率は1.05倍 地元周辺校では普通科志向が続く
埼玉県教育委員会は、令和8年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における入学志願者数を公表しました。県全体では全日制の志願者数が3万6,264人、倍率は1.05倍となり、前年度と比べやや落ち着いた水準となっています。
その中で、八潮市および近隣の草加市・三郷市・越谷市エリアでは、進路の選択肢として普通科を中心に安定した志願動向が見られました。一方で、専門学科や総合学科では学科ごとの人気差がよりはっきりと表れています。
八潮市周辺の普通科高校、倍率はおおむね1倍前後
八潮市内では、八潮フロンティア高校(普通科)が倍率0.94倍とほぼ定員並み。極端な競争にはならず、堅実な志願状況となりました。
周辺市に目を向けると、
- 草加高校(普通科):0.99倍
- 草加西高校(普通科):1.00倍
- 草加東高校(普通科):1.02倍
- 草加南高校(普通科):1.01倍
- 三郷高校(普通科):0.61倍
- 三郷北高校(普通科):1.09倍
- 越谷高校(普通科):1.29倍
- 越谷北高校(普通科):1.18倍
- 越谷南高校(普通科):1.34倍
- 越谷東高校1.07
- 越谷西高校1.34
と、越谷市内の普通科は比較的高めの倍率となり、学力志向・通学利便性の高さが影響しているとみられます。一方、三郷市内ではやや定員割れの学校もあり、地域差が感じられる結果となりました。
専門学科は分野で明暗 商業・工業は落ち着いた動き
専門学科全体の倍率は県平均で0.93倍。八潮・近隣エリアでも、工業・商業系は全体的に落ち着いた志願状況です。
- 三郷工業技術高校(工業系):機械・電気・情報系はいずれも1倍未満
- 草加南高校(外国語科):0.95倍
- 八潮フロンティア高校(ビジネス探究科):1.10倍
特に八潮フロンティア高校のビジネス探究科は、地域の産業や探究学習への関心の高まりを反映し、専門学科の中では比較的健闘した形です。
総合学科は引き続き慎重な選択に
総合学科全体の倍率は0.89倍。近隣では、
-
吉川美南高校(総合学科):1.01倍
と、ほぼ定員どおりの志願状況となりました。幅広い学びができる一方で、進路イメージを明確に持つ受験生ほど、普通科や専門学科を選ぶ傾向が続いているようです。
進路選択は「学校の特色」をどう見るかがカギ
今回の志願状況からは、「とりあえず普通科」ではなく、学校ごとの教育内容や立地、進学実績を見極めた志願行動がより強まっていることが読み取れます。
八潮・草加・三郷・越谷エリアは高校の選択肢が比較的多く、通学圏も重なり合う地域です。今後は倍率だけでなく、各校のカリキュラムや進路支援の特色をどう評価するかが、受験生・保護者にとってますます重要になりそうです。
受験本番に向け、志願変更や二次募集の動きも含め、引き続き最新情報を確認していくことが求められます。














