仮排水管撤去と県道仮復旧が順調に進行 12月県議会に補正予算案提出予定

埼玉県庁
埼玉県は21日、八潮市で1月に発生した道路陥没事故に伴う復旧関連費用として、県道の仮復旧工事費や仮排水管撤去費など約83億9千万円を盛り込んだ令和7年12月補正予算案を発表しました。
事故現場周辺では現在も通行止めが続いていますが、仮設物の撤去が予定通り進んでおり、県は来年4月にも暫定的に通行が可能になる見通しを示しています。
補正予算案は12月1日召集予定の県議会定例会に提出され、審議される見込みです。公共工事の施工時期平準化などにより、全体では24億7千万円余りが減額され、可決された場合、一般会計は2兆2466億円規模となります。
事故現場周辺では、当初、安否不明となっていたトラック運転手の救出活動に対応するため、破損した下水道管を迂回させる仮排水管が設置されました。男性発見後も下水道管の仮復旧工事が続いており、仮排水管は現在も使用されています。県は、下水道管の仮復旧完了後、来年1月にも仮排水管の撤去工事に着手する予定です。
また、通行止めとなっている県道松戸草加線については、令和7年度末を目標に暫定2車線での供用開始を目指し、復旧工事が進められています。現在は工事箇所を避け、県道南側2車線を活用した対面通行ルートの検討が進んでおり、交通管理者との協議が続けられています。県は、供用範囲や市道との接続について調整が整い次第、説明の場を設ける方針です。

一連の復旧工事には81億8千万円が計上されており、県は「引き続き安全確保を最優先に工事を進める」としています。地域住民に対しては、長期間の通行規制に対する理解と協力を呼びかけています。











