聖望学園が叡明に敗退、埼玉大会は歴史的展開に 初の夏甲子園をかけた熱戦は25日準決勝へ
第107回全国高校野球選手権埼玉大会は、7月22日の準々決勝でベスト4が出そろい、いずれも夏の甲子園出場経験がない浦和実業、昌平、叡明、山村学園が準決勝へ進出しました。
埼玉大会の4強が全て「未出場校」となるのは異例で、今大会が新たな歴史の一歩となる可能性が高まっています。
準決勝は7月25日、県営大宮球場で開催され、対戦カードは「浦和実-昌平」「叡明-山村学園」に決定しました。
浦和実はノーシードながら堅実な戦いぶりを見せ、強豪浦和学院を破った滑川総合を6-1で退けた勢いそのままに、準々決勝では伊奈学園に8-1(7回コールド)で快勝。
昌平もノーシードからの快進撃で、4回戦ではCシードの花咲徳栄に延長の末5-1で勝利。続く上尾、川越東といずれもBシード校をコールドで破り、打撃力の高さが際立っており、三度目の決勝を狙います。
叡明は春の県大会で準優勝し、関東大会では春夏連続甲子園出場の山梨学院に善戦した実力校。今大会はAシードとして臨み、全試合をコールド勝ち。この日は聖望学園を7-0(7回コールド)で下し、初の甲子園出場に向けて死角なしの様相です。
山村学園は2008年の共学化とともに野球部を創設。近年は安定して上位に進出し、昨夏準決勝敗退の雪辱を期す今大会は、西武台を9-2(7回コールド)で一蹴。
どの高校も強豪ぞろいですが、特に八潮市からの在校生や卒業生も多く輩出している縁の深い越谷の叡明は、最寄の高校として、八潮市をはじめ近隣からも非常に注目されています。
埼玉代表として、誰が初の聖地に立つのか――。注目の準決勝は、25日に県営大宮球場でプレーボールを迎えます。