仮排水や下水・雨水管の復旧を段階的に実施中、7月から交通規制も一部緩和へ

八潮市 中川流域下水道管の破損による道路陥没事故、復旧工事が本格化
2025年1月28日に八潮市中央1丁目県道付近で発生した道路陥没事故について、埼玉県下水道局は6月25日付で「かわら版」を発行し、現在の工事状況と今後の対応について報告しました。
事故の原因とされるのは中川流域下水道管の破損であり、発生以降、周辺地域では通行規制や騒音、臭気など、生活環境への影響が続いていました。県では「地域の皆様に多大なるご不便とご不安をおかけしていることをお詫び申し上げます」とコメント。復旧工事においては、可能な限り早期かつ安全な対応に努めていくとしています。

当面のスケジュール
6月下旬から7月中旬にかけては、以下の3つの工事が重点的に実施されます。
- 仮排水のためのバイパス工事
- 下水管渠の仮復旧工事
- 雨水管の仮復旧工事
これらの工事は天候や現場状況によって変更される可能性がありますが、鋼管杭の打設や地盤改良、掘削、基礎コンクリート施工などが順次行われています。

交通規制の緩和について
また、工事に伴う交通規制については、7月1日より一部緩和が予定されています。今後も工事の進捗に応じて段階的な解除が行われる見込みです。
5月に行われた工事説明会では、住民からの意見として「マンホールからの臭気」や「夜間照明の騒音」などが寄せられましたが、県はそれぞれの声に対し、開口部の封鎖や電源の外部電力化といった対策を講じたことも明らかにしました。
さらに、6月2日から19日まで実施された個別相談会には、計41組の住民・事業者が参加。寄せられた要望や意見は今後の補償検討にも活用される予定です。なお、電話相談窓口(048-830-5988)は、7月以降は平日のみの対応となります。
今後の工事や支援に関する情報は、毎月10日・25日を目安に発行される「かわら版」や、埼玉県下水道局のホームページでも随時確認できます。地元住民からは、迅速かつ丁寧な対応を求める声とともに、安全な暮らしの早期回復を願う期待が寄せられています。