出産できる医療機関の誘致が本格化へ 安心して子育てできるまちづくりを推進

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埼玉県八潮市では、市内に分娩が可能な医療機関が存在しない現状を受け、平成28年に策定された「産科誘致に係る支援方針」の見直しを行いました。今後はこの新たな方針のもと、出産・育児環境の充実を目指し、産科医療機関の誘致を本格化させる方針です。
市によると、近年、出産をめぐる市民からの要望が高まっており、安心して出産・子育てできる環境づくりと、持続可能な地域医療体制の整備が急務とされています。
見直し後の支援方針の概要
■支援対象者
以下の条件を満たす医師または医療法人が対象となります:
- 市内に5床以上19床以下の分娩可能な産婦人科医院を開設
- 継続して10年以上分娩を取り扱う意思がある
- 産婦人科または産科での臨床経験が5年以上
- 地域医療活動への積極的な取り組み意志
- 市の保健・子育て事業との連携
- 市税等の滞納がないこと
■支援内容
開設後の運営経費(人件費、医療機器のリース料、医薬材料費、光熱費など)を対象に、年額1,000万円を上限とする補助を最長5年間実施。
■その他支援
産婦人科医院開設に向けた情報提供や行政サポートも行われます。

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若い世代が多く住むまち、八潮市
八潮市は、つくばエクスプレス「八潮駅」から秋葉原まで最短17分という利便性を背景に、平成17年のTX開業以降、人口の流入が進みました。平均年齢が若く、出生率・婚姻率が高い自治体としても知られています。
市内では「やしお市民まつり」や「やしお枝豆まつり」などの地域イベントも盛んで、子育て世代の参加も多く見られます。市のマスコットキャラクター「ハッピーこまちゃん」も、特産の小松菜をテーマに食育活動に貢献しています。
今後の産科誘致の進展により、より多くの若い家族が安心して暮らせる環境の整備が期待されます。
お問い合わせ先:
八潮市役所 健康福祉部 健康増進課(保健センター) 保健医療係
〒340-8588 埼玉県八潮市中央一丁目2番地1
TEL:048-995-3381 / FAX:048-996-7810