地上40階建ての超高層マンションと複合施設の再開発、2025年夏に商業エリア先行開業

街区名称が「クロス金町」、商業施設名称が「MARK IS 葛飾かなまち」に決定
東京都葛飾区・金町駅前の再開発事業「東金町一丁目西地区市街地再開発事業」において、街区名称が「クロス金町」、商業施設名称が「MARK IS 葛飾かなまち」に決定しました。事業を推進する東金町一丁目西地区市街地再開発組合と三菱地所株式会社、三菱地所レジデンス株式会社、三井不動産レジデンシャル株式会社が発表しました。
本事業は、地上40階建ての住宅棟を中心に、商業施設、業務施設、公益施設、自動車教習所を備えた大規模複合開発です。開発エリアはJR「金町」駅北口の西側に位置する約3.0ヘクタールで、I期開発(商業施設・自動車教習所)が2025年7月中旬に、II期開発(住宅棟や商業棟、公益施設)は2030年11月に竣工予定となっています。
街区名「クロス金町」は、金町駅、東京理科大学、葛飾にいじゅくみらい公園という複数のエリアが交わる結節点である立地から命名され、「まちを交差させ、活性化させる」意味が込められています。商業施設名「MARK IS 葛飾かなまち」は、三菱地所の基幹商業施設ブランドを冠し、地域に根差した長く愛される施設を目指す思いが反映されました。なお、都内における「MARK IS」ブランドの展開は今回が初となります。
商業施設のコンセプトは「金町プロムナードマーケット」。通りすがりに立ち寄りたくなる、ぬくもりを感じる地元密着型の商業空間を目指し、「地商地消」の考え方に基づいて構成されます。施設全体では約50店舗が出店予定で、生活必需品からスイーツ、アパレルまで多彩なラインアップが揃います。
中でも注目されるのは、従前から地域に親しまれていた「イトーヨーカドー金町店」が、「ヨークフーズMARK IS葛飾かなまち店」として再出店する点です。49年にわたり地域に愛された存在が、形を変えて再び戻ってきます。

ヨークフーズMARK IS葛飾かなまち店

MARK IS 葛飾かなまち
また、昭和35年よりこの地で指定を受け、かつては商業施設屋上に教習所を構えていた「金町自動車教習所」も、「MARK IS 葛飾かなまち」の屋上にて装いも新たに再オープン。最新の設備を備えた教習環境を整え、地域の交通安全拠点として引き続き貢献していくとのことです。

金町自動車教習所
さらに、商業施設地下には葛飾区が整備する「東金町地下自転車駐車場」が2025年8月1日にオープン予定で、定期利用約1,200台、一時利用約200台の収容が可能です。歩行者の利便性を高める広場や歩道状空地の整備も進められ、地域の回遊性向上にも寄与する計画です。
再開発工事はI期・II期の2段階で進められ、まずは区のまちづくり用地を活用した低層部の建設からスタートし、商業施設と教習所が先行して開業します。その後、既存建物の解体を経て住宅棟などが整備されていきます。

施工計画

施工計画
今後、地域の新たな顔として、多世代の暮らしとにぎわいを支える複合都市空間「クロス金町」「MARK IS 葛飾かなまち」の展開に注目が集まります。なお、街区名称は現在商標登録審査中であり、確定次第正式決定となる予定です。