事故から100日余、下水道管内の搬出作業が完了 複線化を含む本格復旧には5~7年の見通し

道路陥没事故現場の様子
八潮市で今年1月に発生した道路陥没事故に関連し、事故現場の下水道管内に残されていたトラックの運転席部分が、5月16日朝に地上へと引き上げられました。これにより、事故発生から続いていた一連の捜索・搬出作業は、ひとまず区切りを迎えました。
この事故は、2025年1月、八潮市内で道路が突如陥没し、走行中のトラックが地下に転落したものです。運転していた74歳の男性が行方不明となっていましたが、今月2日、下水道管内に残された運転席から遺体で発見され、消防などの手により地上へと運び出されていました。
その後も運転席部分は下水道管に留まっていましたが、埼玉県は16日午前7時ごろから本格的な引き上げ作業を実施し、先ほど完了したことを明らかにしました。
今後、県は事故現場の復旧作業を本格的に進める方針です。損傷した下水道管の修復に加え、新たな管路を並設する「複線化」を行うことで、将来的な安全性の向上を図ります。しかし、この復旧工事がすべて完了し、インフラが完全に再整備されるまでには、5年から7年かかる見通しです。
県および関係機関は、地域住民の安全を最優先に、慎重かつ確実な対応を進めるとしています。