(八潮市の選挙啓発ソングに合わせ、軽快な踊りで投票を呼びかける動画)
9日投開票の県議選とさいたま市議選を皮切りとする統一地方選で、県内自治体が低調な若年層の投票率を上げるべく、オンラインでの啓発活動に力を入れている。
八潮市は、昨冬に誕生した選挙啓発ソング「Voting」の動画でアピールを図る。作詞、作曲したのは、市内在住のミュージシャンで「市明るい選挙推進協議会」の委員も務める「Ani miZum(アニミズム)」さん(21)。明るいテンポの曲調に「僕らの声が届きます様(よう)に」「さあ君も voting! voting! voting!」といった歌詞で投票を力強く促している。
ユーチューブの市選管公式チャンネルでは、協議会の若手委員ら6人が啓発ソングに合わせて踊る「投票ダンス踊ってみた!」の動画を公開。さびの部分の振り付けは、投票箱に用紙を入れるような動きとなっており、市選管の担当者は「歌とダンスを合わせることで、より注目してもらえると思う」と期待する。
◆埼玉県 お笑い芸人起用
(県の選挙啓発動画では、なかやまきんに君(右から3人目)と大学生たちがコラボした)
埼玉県もユーチューブの公式チャンネルで、若者らに人気のお笑い芸人「なかやまきんに君」を起用した啓発動画を公開している。
6秒版と15秒版の2種類で、6秒版ではきんに君と、選挙啓発に取り組む大学生ボランティア「選挙カレッジ生」たちがコラボ。きんに君が「みんな投票に行こう!」と元気よく呼びかけ、全員できんに君の持ちネタである「パワーッ!」のポーズを決めている。
2019年の前回県議選では、全体の投票率が35.52%だったのに対し、世代別で最も低かったのは20〜24歳の18.26%。次いで25〜29歳の18.61%が低く、若者の低投票率改善が課題となっている。(杉原雄介)
以上、東京新聞 TOKYO WEBより