電車よりも自転車・徒歩が主流? 八潮市民のリアルな移動スタイルと県全体の傾向を読み解きます

つくばエクスプレス 八潮駅
埼玉りそな産業経済振興財団が発表した、国土交通省「都市鉄道の混雑率調査結果」に基づくレポートによりますと、埼玉県内の通勤・通学事情がここ数年で大きく変化していることが明らかになりました。
新型コロナウイルスの影響によりテレワークが普及したことで、鉄道の混雑率は大幅に低下しました。東京圏全体では、2019年度の混雑率163%から2020年度には107%にまで下がり、その後は緩やかに上昇しているものの、依然としてコロナ前の水準を下回っています。

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埼玉県内においても、京浜東北線や高崎線、武蔵野線、埼玉高速鉄道といった主要路線で混雑率が低下し、通勤・通学時のストレスが緩和されている様子がうかがえます。特に八潮市を含む県東部では、「座って通勤できるようになった」「手すりにしっかりつかまれるようになった」といった声が聞かれるようになっています。
注目したいのは、八潮市の通勤・通学手段の傾向です。他の多くの市町村では「自家用車のみ利用」が主流である一方、八潮市と新座市では“徒歩・バス・自転車のいずれか一つ”を使って通勤・通学する人の割合が最も高くなっています。これは、比較的自宅の近くに勤務先や学校がある方が多いことを示しています。

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また、埼玉県全体では電車利用の割合が39.8%と、全国平均を大きく上回っています。中でも、首都圏へ通勤する方が多く、県内就業者のおよそ4人に1人が東京都へ通っているというデータもあります。これにより、通勤時間は全国2位の100分となっており、埼玉県民の「朝は早く、夜は遅い」生活リズムが浮き彫りになっています。
その一方で、通勤時間の長さを背景に、テレワークへ移行する動きも見られます。通勤時間が1時間半を超えると、テレワーク経験者の割合が50%を超えるという調査結果もあり、八潮市でもこのような働き方の変化が今後さらに広がると考えられます。

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八潮市では、自転車や徒歩による通勤・通学が盛んで、混雑を避けた柔軟なライフスタイルが根づきつつあります。
駅から少し離れた場所でもアクセスしやすい自転車道の整備や、バス路線の充実がこうした傾向を支えていると言えるでしょう。
混雑に悩まされていたかつてと比べ、現在は「ゆとりある移動」が実現しつつあります。八潮市民の通勤・通学スタイルは、これからの都市生活の新たなヒントを与えてくれそうです。