安全確認進行中、周辺住民は引き続き避難措置の中で見守る救助活動

事故直後の様子
八潮市で発生した道路陥没事故の救助活動が、重要な節目を迎えました。7日夜から始まった農業用水路「ボックスカルバート」の撤去作業が、8日午前中に完了したことを県が発表しました。この撤去によって、今後の本格的な捜索に向けた準備が進んでいます。
この事故は先月28日に発生し、道路が突然陥没してトラックが転落。運転手の安否が依然として不明な状態が続いています。事故現場周辺では、下水道管の下流から運転席とみられる物体が発見されており、捜索チームはさらなる調査と救助に全力を注いでいます。
しかし、現場ではボックスカルバートと呼ばれるコンクリート製の農業用水路が崩落の危険をもたらしており、捜索が難航していました。そのため、県は重機を投入し、7日夜7時半頃から取り除く作業に着手。崩落のリスクが高まる中で慎重に進められたこの作業が、無事に完了しました。
現在、消防隊や関係者が現場の安全確認を進めており、他に崩落の危険がないと判断されれば、本格的な捜索が開始される予定です。また、ドローンなども活用し、運転席部分とみられる物体の位置確認も行われています。
一方で、撤去作業の影響でさらなる地盤沈下や崩落が懸念されることから、周辺の14軒の住宅には避難勧告が出されています。県はホテルを用意するなどして、住民の安全確保に努めており、避難は現在も続いています。
今後、地盤の安定状況や水流の状態が確かめられ次第、捜索活動が再開される見込みです。住民たちも不安な日々を過ごしながら、救助隊の迅速な対応に期待を寄せています。八潮市全体が見守る中、被害者の一刻も早い発見を願う声が広がっています。