幅40メートル、深さ15メートルの巨大な穴――重機投入も水流入で捜索は難航
八潮市で発生した県道の陥没事故で、トラックが穴に転落するという重大事態が続いています。この事故により行方不明となっている運転手とみられる男性(74)の救助活動が、2日未明に一部再開されたと関係者が明らかにしました。
しかし、現場では水の流入が断続的に続いており、捜索の本格的な再開には依然として時間がかかる見通しです。
事故の発端は1月28日午前、県道の突然の陥没から始まりました。穴はその後も拡大を続け、消防の調査によれば現在の大きさは幅約40メートル、深さ最大15メートルに達しています。
1日には穴の中に重機を投入するためのスロープが完成し、がれき撤去が開始されましたが、作業中にがれきの隙間から水が湧き出ることが判明。作業員の安全確保を最優先に、救助活動は一時中断されていました。
2日の危機対策会議で大野元裕知事は、「救助や復旧作業にはさらなる時間がかかる可能性がある」と懸念を示しました。地元では復旧への期待が高まる一方、住民の間には不安の声も広がっています。
現場では、専門チームが水の流入を止める方法を模索するとともに、安全を確保した上で重機によるがれき除去の再開を目指しています。一刻も早い救助と復旧が望まれていますが、水との闘いは依然として続いています。