2025年春より段階的に移行開始、2026年には全駅で新システム本稼働
2025年1月28日、首都圏新都市鉄道株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 渡邊良)は、つくばエクスプレス(TX)における新たな乗車サービスの本稼働に向けた計画を発表しました。
タッチ決済対応カード(クレジットカード、デビットカード、プリペイドカード)の利用や、QRコードを活用した新しい乗車券サービスの導入を目指し、磁気乗車券の廃止に向けた準備を進めます。
2025年春から段階的に開始される新システム
2025年春より、TXの一部駅で磁気乗車券の使用ができなくなります。その後、2025年夏には秋葉原駅、浅草駅、北千住駅、流山おおたかの森駅、つくば駅の5駅で、タッチ決済システムの実証実験が開始される予定です。
2026年春には全20駅で実証実験を拡大し、同年秋にはタッチ決済およびQR乗車券の本稼働を予定しています。
新サービス導入の背景
新システムの導入は、以下の目的を掲げています:
- お客様サービスの向上
現行の磁気乗車券は、自動改札機への投入時に券詰まりなどのトラブルが発生することがあります。QR乗車券の導入により、故障率の低減やメンテナンス性の向上を図り、ストレスの少ない駅環境を実現します。 - 環境への配慮
磁気乗車券はリサイクル時に特別な工程が必要で、環境負荷が高い点が課題とされてきました。QR乗車券の導入により、リサイクルが容易で環境負荷を低減する仕組みへ移行します。 - 持続可能なシステムへの移行
磁気乗車券用機器の維持管理が難しくなる中、長期的に持続可能なシステムとしてQR乗車券を採用することで、安定したサービス提供を目指します。
お客様へのお願い
新システム導入に伴い、駅の一部通路で磁気乗車券が使用できなくなるなどの不便が生じる場合があります。
同社は、「お客様のご理解とご協力をお願い申し上げます」とコメントしています。
今後の予定
- 2025年春:一部通路で磁気乗車券の使用不可
- 2025年夏:5駅でタッチ決済の実証実験開始
- 2026年春:全20駅で実証実験開始
- 2026年秋:全20駅で本稼働、磁気乗車券廃止
より便利で環境に配慮した鉄道サービスの実現に向け、TXは引き続き取り組みを進めていきます。