つくばエクスプレスが聴覚障害者向けの新たな情報配信システムを導入し、交通の多様性を推進
2024年11月12日、つくばエクスプレスを運営する首都圏新都市鉄道株式会社(本社:東京都千代田区)をはじめ、国立大学法人筑波技術大学、日本放送協会(NHK)、株式会社JR東日本アイステイションズの4社が共同で、手話CGによる運行情報配信の実証実験を開始しました。この取り組みは、手話CGを活用した公共交通機関の情報配信として全国初の試みです。
この実証実験では、つくばエクスプレス線の運行情報がJR東日本アイステイションズから配信されると、NHKが開発した手話CG生成技術を活用して即時に手話CG動画が作成されます。
この動画は、つくばエクスプレスの公式ホームページに掲載され、聴覚障害者の方々に向けて、運行状況を文字だけでなく手話でも提供します。
これにより、聴覚障害者の方々が鉄道の運行情報をよりスムーズに理解できることが期待されており、多様な利用者に対応する公共交通機関のあり方を示す重要な一歩となります。
この実証実験では、利用者からのフィードバックを収集し、手話CGの精度向上や将来的なサービス展開の検討に活用します。この取り組みは、2022年に締結された首都圏新都市鉄道株式会社と筑波技術大学の地域社会発展のための連携協定、またNHKと筑波技術大学の学生との共同研究から生まれました。
今回のプロジェクトを通じて、誰もが利用しやすい交通環境を実現する新たなモデルケースとなることを目指しています。手話CGの技術がさらに発展することで、鉄道利用における情報格差が解消される未来が期待されます。
詳細は、つくばエクスプレス公式ホームページをご確認ください。