来たる6月11日(日)、やしお生涯楽習館において、「第43回 八潮市吟詠大会」が催されます。
43回目となる由緒ある吟詠の世界を是非ご堪能下さい。43回ってすごいですね。50年近く行われている大会ということになります。
そもそも吟詠とは
吟詠は、漢詩や和歌を中心に、俳句・新体詩・現代詩など、詩の型に捉われず、さまざまな詩に節をつけて歌う邦楽のひとつです。
吟詠家は詩の内容をとらえ、声で心情や情景を表現しようと心の底から吟じあげます。作者の気持ちをいかに表現できるかで吟詠家の力量の高さを表します。
吟詠を聴くときには、吟じられる詩の意味や背景を知っているほど楽しめるでしょう。
吟詠のルーツは『古事記』や『日本書紀』の時代にあるといわれます。平安時代には貴族のあいだで漢詩や和歌を詠む朗詠(ろうえい)が盛んに行われ、その後、武将や僧侶にも漢詩や和歌を作る文化が広がりました。
漢詩を詠う朗吟(ろうぎん)がひときわ盛んになったのは、江戸時代後期の文化・文政期です。政策に儒教が採用されたことから漢詩の勉学が進みました。漢詩の読み下し文を詠んで学ぶ手法が現代の吟詠の母胎となっています。
昭和に入ると和歌を詠う朗詠も盛んになり、漢詩・和歌の朗詠が老若男女に親しまれるようになります。特に関東の木村岳風(きむらがくふう)と、関西の真子西洲(まなごさいしゅう)は吟詠の大衆化に尽力し、多くの後進を育てました。
戦後に停滞した時期もありましたが、経済復興とともに多くの新しい流派が誕生し、吟詠人口が飛躍的に増加。以来、この伝統芸道を国民芸術とされています。
以下の動画はその参考。
[公益財団法人 日本吟剣詩舞振興会 公式サイトより]
開催日時
2023年6月11日(日)
10:30より開演
開催場所
やしお生涯楽習館 多目的ホール
共催
八潮市教育委員会
八潮市文化協会
八潮市吟詠連盟