月ごとに「過去・現在・未来」を巡る三章構成、カフェ空間で味わう静かなアート体験

一枚の油絵が、ふとした記憶を呼び覚ます——。
そんな詩的な導入が似合う特別展が、埼玉県八潮市で開かれています。現代アーティストのKAZUSAによる特別展「アートと時を紡ぐ」は、時間の流れと感情の移ろいをテーマに、観る人それぞれの心の奥へ静かに語りかける展示です。
会場は、八潮市中央にあるパティスリー&カフェ Espoir.。先日、その作品展を訪れました。

本展の特徴は、月ごとに展示作品の一部が入れ替わる三章構成にあります。1月は第一章「過去」、2月は第二章「現在」、3月は第三章「未来」。同じ会場でありながら、訪れる時期によって異なる表情の作品と出会える点が大きな魅力です。
時間をテーマにした展示だからこそ、鑑賞する側の心境や経験によっても受け取る印象が変わり、何度訪れても新しい発見があります。以下の作品は展示の一部です。

「angelic」濃紺の静寂に差し込む、やわらかな光。見る角度によって表情を変える羽のような質感が、過去の記憶をそっと照らします。

「Birth」映画をきっかけに、長い時間を経て再び筆を取った瞬間。衝動のままに重ねられた色と線が、アーティストとしての「始まり」を鮮烈に刻む一作です。

「1998」揺れ続けていた心の奥に残った、たった一枚の記憶。荒れ動く色彩の中に、当時の感情と時間が封じ込められています。

「milky way」幾重にも重ねられた色と素材が生み出す、ひとつの宇宙。星の砂がきらめく天の川に、憧れと旅への想いが静かに広がります。
KAZUSAさんは大分県出身で、現在は八潮市在住。抽象画を中心に、展示会での空間装飾やインスタレーション、特別支援学級の子どもたちを対象としたワークショップなど、幅広い分野で表現活動を続けてきました。
近年は撮影ブースの演出やテーブルコーディネート、衣装制作にも取り組み、表現の領域をさらに広げています。

KAZUSAさん
カフェという日常的な空間の中で、ふと立ち止まり、過去を思い返し、現在を見つめ、未来へ思いを巡らせる。本展は、そんな静かな時間を大切にしたい人にとって、心に残る体験となりそうです。1月の展示終了後は、いよいよ第二章「現在」をテーマにした作品が並び、展示は次の段階へと進みます。
作家の在廊日については、KAZUSAさんのInstagramで随時案内されています。作品を鑑賞するだけでなく、作者本人と直接言葉を交わしてみるのも、この展示ならではの楽しみ方と言えるでしょう。

展覧会概要
展覧会名:KAZUSA 特別展「アートと時を紡ぐ」
会期:2026年1月15日(木)~3月29日(日)
時間:11:00~19:00(定休日:月曜・火曜)
展示構成:
・1月/第一章「過去」
・2月/第二章「現在」
・3月/第三章「未来」
会場:パティスリー&カフェ Espoir.(埼玉県八潮市中央2丁目23-10)
入場料:無料(カフェスペースのためワンオーダー制)
作家在廊日:作家SNSにて随時告知
https://www.instagram.com/kkazussa_/
<Hacchinさん>
「やしおん」運営代表。ずっと八潮の人。30年近くネットの世界にいます。長年ベンチャー企業でエンタメ業界や株式公開など色々と荒波にもまれ、現在本職は小さなゲーム会社の管理部長。BBQインストラクター資格。ガンプラ熱再び。












