2024年3月のダイヤ改正で快速停車駅となった八潮駅。その影響で周辺の賃貸物件への問合せ数が20%増加し、家賃相場も上昇傾向に。
八潮市の住まい選びにどのような変化が生じたのかを調査。

つくばエクスプレス 八潮駅
事業を通して社会課題解決に取り組む、株式会社LIFULL(ライフル)(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:伊東祐司、東証プライム:2120、以下「LIFULL」)が運営する不動産・住宅情報サービス「LIFULL HOME’S」は、2022~2024年の間に首都圏で実施された鉄道のダイヤ改正を受けて利便性に変化があった駅や路線に注目し、周辺の賃貸物件への問合せ数と家賃相場の動向を調査しました。
2024年3月に実施された鉄道のダイヤ改正により、つくばエクスプレス(TX)「八潮」駅が新たに快速停車駅となりました。
これにより、同駅の利便性が向上し、周辺の賃貸物件への問合せ数や家賃相場に変化が見られています。
問合せ数が前年比約20%増加

LIFULL HOME’S<つくばエクスプレス・八潮駅>2024年3月ダイヤ改正実施前後の推移
LIFULL HOME’Sの調査によると、2024年4~6月の「八潮」駅周辺の賃貸物件への問合せ数は前年同期比120.6%、7~9月も119.5%と大幅に増加。
これまで普通列車のみの停車だった八潮駅が快速停車駅となったことで、より多くの利用者が「通勤や移動の利便性が向上した」と感じ、住まい探しの候補に挙げるようになったと考えられます。
家賃相場も上昇傾向に
家賃相場もダイヤ改正後に上昇傾向が見られます。2024年1~3月の平均家賃は87,391円(前年同期比+9%)でしたが、4~6月は85,925円(同+5%)、7~9月は83,085円(同+5%)、10~12月は84,618円(同+4%)と、年間を通じて4~5%の上昇を記録しました。
八潮駅のさらなる利便性向上に期待
さらに、2025年3月16日のダイヤ改正では、八潮始発・秋葉原行きの普通列車が1本増発される予定です。これにより、通勤・通学の利便性がさらに向上し、今後も問合せ数の増加が期待されます。
鉄道ダイヤ改正が住まい選びに与える影響
住まい選びにおいて「通勤時間」は重要な要素の一つです。特に首都圏では、鉄道の利便性が不動産市場に与える影響は大きく、今回の調査結果からもその傾向が明確に示されています。
八潮市は、つくばエクスプレスの利便性を活かしながら発展を続けており、今後も駅周辺の住宅市場の動向が注目されるエリアとなるでしょう。
今後、住まいを探す際には、鉄道のダイヤ改正や沿線の利便性の変化も考慮しながら検討すると、より快適な暮らしが実現できるかもしれません。