通信事業者を装った詐欺師による巧妙な手口、埼玉県警吉川署が警告
埼玉県警吉川署は21日、三郷市に住む54歳の男性会社員が架空請求詐欺により、現金2670万円と電子マネー10万円をだまし取られた事件を公表しました。この詐欺事件は、通信事業者を装った犯人による巧妙な手口によるもので、事件の経緯によると、昨年12月19日に被害者の携帯電話に、ご利用料金について話し合いたい旨のメールが届き、これに記載されていた電話番号に連絡したところ、自称「セキュリティー協会」の男から、被害者の携帯電話がコンピューターウイルスに感染し、未納料金が発生していると告げられました。
信じた被害者は、同日の午後に三郷市内のコンビニエンスストアで電子マネーカード10万円分を購入し、その番号を伝えました。その後、1月7日までの期間にわたり、総額2670万円を指定された口座に8回に分けて振り込みを実施。
この事件は、20日に被害者が吉川署管内の交番に相談。吉川署は、このような詐欺事件に対する警戒を呼びかけるとともに、市民に対し、不審なメールや電話には慎重に対応するよう警告しています。この事件を受けて、埼玉県警はさらなる調査を進めており、一般の人々に対する詐欺防止の啓発活動も強化しています。