開館以来初の長期休館 音響設備などを更新、周辺飲食店やイベント動線に課題

さいたまスーパーアリーナ
スポーツや音楽、展示会など多彩なイベントの舞台として親しまれてきた「さいたまスーパーアリーナ」(さいたま市中央区)が、老朽化に伴う大規模改修工事のため、1月13日(火)から最大で約1年半の休館に入りました。2000年の開館以降、これほど長期間にわたる休館は初めてとなります。
埼玉県によりますと、今回の改修では音響設備をはじめ、エレベーターやエスカレーターなどの更新を実施。総事業費として約139億円を計上しています。最大3万7,000人を収容できる県有施設として、国内外のアーティストによるライブや大規模スポーツイベント、展示会などを支えてきたスーパーアリーナにとって、今後を見据えた重要なリニューアル工事といえます。

さいたまスーパーアリーナ
同施設は、可動式の壁や床によって「スタジアム」「メインアリーナ」など客席規模を柔軟に変えられる点が特徴で、東京五輪ではバスケットボール競技の会場として使用されました。また、2011年の東日本大震災直後には、福島県双葉町の町民およそ1,200人を受け入れる避難所としても機能するなど、地域と社会を支える役割も果たしてきました。
一方、休館に伴う影響は少なくありません。年間を通じて多くの来場者が訪れていたことから、さいたま新都心駅周辺の飲食店や商業施設では、イベント来場客の減少による売り上げへの影響を懸念する声も聞かれます。特に週末や大型公演開催日に依存していた店舗にとっては、集客動線の変化への対応が課題となりそうです。
さいたま市の「二十歳の集い(成人式)」も、2002年から同アリーナで開催されてきましたが、休館期間中の2027年については、埼玉スタジアム(さいたま市緑区)での開催が検討されています。長年親しまれてきた会場変更は、参加者や関係者にとっても大きな転換点となりそうです。
また県は現在、スーパーアリーナのネーミングライツ(命名権)を公募しており、希望契約額は年5億円以上。3月末までの契約締結を目指していて、成立すれば休館明けから新たな愛称が使用される見通しです。
なお、休館期間中でも中・小規模イベント向けの「展示ホール」や、隣接する「けやきひろば」は引き続き利用可能とされています。大規模イベントが一時的に姿を消す一方で、地域に人の流れを保つ取り組みがどこまで機能するかも、今後の注目点となりそうです。
長期休館という大きな節目を迎えたさいたまスーパーアリーナ。改修後の再開が、施設の価値向上だけでなく、周辺地域の活性化につながるかどうかが問われています。
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