進入方法やクレーン作業に問題点は見当たらず、来年1月に最終報告へ

陥没事故 当時の様子
埼玉県八潮市で今年1月、陥没した県道にトラックが転落し、男性運転手(74)が死亡した事故をめぐり、草加八潮消防局の有識者委員会は19日、一連の救助活動に関する中間報告を公表しました。
報告では、陥没した穴への進入方法やクレーンを用いた作業などについて、「妥当性を欠くものではない」「当時取り得た唯一の方法だった」と評価し、救助活動は概ね適切であったと結論づけています。
有識者委員会は、事故発生時の現場状況や安全確保の観点から検証を行い、救助の判断や手順に大きな問題点は見当たらなかったとしています。今後はさらに検証を重ね、来年1月をめどに最終報告を取りまとめる方針です。
この事故は、1月28日に発生しました。男性運転手は当初、消防隊員と会話ができる状態でしたが、時間の経過とともに陥没の穴が拡大し、現場は極めて不安定な状況となりました。そのため救助活動は難航し、最終的に5月2日、県警と消防が地中の下水道管内を捜索した結果、男性の遺体が発見されました。
今回の中間報告は、救助活動の妥当性を確認する一方、今後の災害対応や大規模陥没事故への備えを検討するうえでの重要な検証結果となりそうです。












