全国的な出来事と並び、インフラ老朽化の課題が八潮市からも浮き彫りに
道路陥没事故 当時の工事の様子
新聞之新聞社が主催する「社会部長が選ぶ今年の10大ニュース」の選考会が、15日に東京都内で開かれました。在京の新聞・通信社8社の社会部長が選考にあたり、2025年を象徴する出来事がランキング形式で各報道より報じられました。
1位に選ばれたのは、「高市早苗氏初の女性首相誕生、参院選で自公大敗受け」という政治の大きな転換点となるニュースでした。続く2位以下には、海外では「トランプ関税による混乱」が取り上げられたほか、国内ではクマによる被害の深刻化、コメをはじめとする物価高騰、戦後80年を迎える中での記憶継承の課題など、暮らしや社会の根幹に関わる出来事が並びました。
その中で、8位には「埼玉県八潮市での道路陥没事故」が選出されました。この事故は、全国的なニュースとして報じられ、老朽化するインフラの危険性を改めて浮き彫りにしました。日常的に利用されている道路で発生した事故であったことから、市民生活の安全確保や、点検・更新の重要性について大きな課題を投げかける出来事となりました。
今回の10大ニュースにはこのほか、長嶋茂雄氏の訃報、日本人2人が同時に受賞したノーベル賞、名古屋での未解決殺人事件の容疑者逮捕、大阪・関西万博の開催など、社会の節目を示す出来事が多数含まれています。番外としては、岩手県や大分県で相次いだ大規模火災も選ばれました。
全国的な出来事と並び、八潮市の事故が選ばれたことは、地域の問題が日本全体の課題と直結していることを示しています。今後、八潮市においても、インフラの安全対策や防災・減災への取り組みが、より一層求められそうです。
