クラウドファンディングで実現 建設業と地域が共創した新たな文化イベントが話題に
吉川の空を泳ぐ150匹の「なまずのぼり」 一日限りの地域イベントに400人が来場
2025年5月3日、埼玉県吉川市で開催された地域イベント「なまずのぼり2025」が、多くの来場者の笑顔に包まれて盛況のうちに終了しました。
約150匹のなまずのぼりやこいのぼりがクレーンで空高く掲げられ、訪れたおよそ400人の市民や親子連れがその壮観な光景を楽しみました。

クレーンで掲げられた150匹のなまずのぼりとこいのぼり
本イベントは、三郷市に本社を構えるクレーンリース会社・篠田重機株式会社と、地域の交通インフラを担うマイスカイ交通株式会社が共催したもので、吉川市の象徴でもある「なまず」をモチーフにしたオリジナルのぼりを掲げる新たな地域文化イベントとして企画されました。

上空60mからの景色
開催にあたってはクラウドファンディングを通じて広く支援を募り、多くの方々から賛同と協力を得て実現に至りました。製作費や掲揚演出、イベント運営費などに充てられた寄付の中には、全国から寄せられた使われなくなったこいのぼりも含まれており、中には30年以上倉庫に保管されていたものもありました。

30年以上倉庫に眠っていた思い出のこいのぼりも!
当日は、地域の幼稚園と連携した絵付けワークショップも実施され、園児たちが描いた個性あふれるこいのぼりが空を彩りました。また、会場では地元飲食店によるキッチンカーも出店し、なまずをテーマにした創作料理やスイーツが販売されるなど、地域色豊かな催しが多数展開されました。

園児たちがオリジナルこいのぼりに絵を描くワークショップ

会場には地元飲食店のキッチンカーが出店
イベントの最大の見どころは、篠田重機のクレーンを使った“空中揚重演出”です。普段は建設現場で使用される重機を、地域の子どもたちや家族の笑顔のために活用するという試みは、建設業の新たな可能性を感じさせるものでした。訪れた来場者からは「想像以上の迫力だった」「子どもがとても喜んでいた」など、多くの好評の声が寄せられました。
「なまずのぼり2025」は単発のイベントではなく、今後も継続して地域文化として育てていく構想があるとのことです。掲揚するのぼりの数をさらに増やすとともに、教育や観光との連携、地域外との交流など、新たな広がりも視野に入れているといいます。
地域に根差し、建設業の枠を超えた取り組みを通して、新たな価値と感動を創出した「なまずのぼり2025」。今後の展開にも注目が集まります。