高齢者人口の急増を見据え、終末期医療の新たな受け皿としてホスピス型住宅を提供

【草加市初】医療的ケアが必要な方の“住まい”を支える「ReHOPE 草加松原」開設
埼玉県草加市において、終末期医療を必要とする方々の新たな住まいとなるホスピス型住宅「ReHOPE 草加松原」が、2025年7月1日に開設されました。
運営するのは、がん末期や神経難病の方のためのホスピス事業を展開する株式会社シーユーシー・ホスピス(本社:東京都港区、代表取締役:藪康人)です。
「ReHOPE 草加松原」は、草加市で初となるホスピス型住宅で、訪問看護・介護事業所を併設。24時間365日体制で、がんや難病など重度の疾患を抱える方に専門的なケアを提供します。施設には介護度に応じた浴槽や個別の居室が整備され、利用者が自分らしい暮らしを送れるよう支援しています。

介護度に応じた浴槽

居室イメージ
草加市を含む埼玉県東部医療圏では、65歳以上の高齢者人口が2020年の約31万人から2040年には36万人超へと増加が見込まれています。また、要支援・要介護認定者数も2040年には約1.4倍に増加するとの推計があり、医療や介護のニーズが急速に高まる一方で、療養病床などの受け入れ体制が十分とはいえない状況です。

日本医師会「地域医療情報システム 埼玉県 東部医療圏」、埼玉県「介護サービス量等の見込みおよび必要入所定員総数」を基に、シーユーシー・ホスピスにて作成。
同圏域の療養病床数は高齢者10万人あたり108.01床と、全国平均(211.86床)と比較して大きく下回っており、医療的ケアを必要とする方の退院先や生活の場が限られています。こうした背景から、地域の医療機関からも「市内に選択肢が増えることで、安心して地域で暮らしてもらえる」といった期待の声が上がっています。
「ReHOPE 草加松原」は、埼玉県内での同社3拠点目の施設であり、今後も同様の施設を2026年3月までに全国で8か所新設する計画です。また、グループ会社が運営する他地域の介護施設でもホスピスフロアの展開が進められており、医療依存度の高い方々の生活支援体制の拡充が図られています。
草加市内での新たなケアの受け皿として、ReHOPE 草加松原が果たす役割に、今後も大きな注目が集まりそうです。